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比産バナナ検査命令 残留農薬相次ぎ発覚 全ロット義務付け

2018/12/20(木) 7:04配信

日本農業新聞

 厚生労働省が、フィリピン産バナナを輸入する全ての業者に対し、残留農薬の検査命令を出していたことが19日までに分かった。基準値を超える殺虫剤のフィプロニルの残留が相次いで発覚しているためだ。輸入する全てのバナナにロット単位での検査義務付けは初。同省は解除の時期は未定とし、「まずは原因究明が欠かせない」(輸入食品安全対策室)と説明する。

 業者に対し11月末に発令した。残留農薬検査は従来、ロットの数%に対象をとどめていた。だが、9月にフィプロニルの残留が見つかり、同省は検査対象を30%に増やして対応を強化。それでも違反が相次いでいた。

 東京都内の輸入業者によると、違反は、小規模の輸入業者が中心だという。「フィリピンの産地は、対応にばらつきがあり、徹底できていないのではないか」とみる。

 財務省の貿易統計によると、2017年のバナナの輸入量は99万トンで、フィリピン産は79万トンを占める。

 検査強化を受け、輸入業者は「検査の徹底で、通関に数日間かかるため、仕入れが遅れる可能性がある」と指摘する。

 市場関係者は「品不足となる可能性は低い。だが、輸入農産物への消費者のイメージ低下につながりかねない」としている。

最終更新:2018/12/20(木) 7:04
日本農業新聞

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