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インカレ男子バスケ:光り始めた『ダイヤの原石』~神奈川大学の2年生エース#75小酒部泰暉

2018/12/21(金) 10:20配信

バスケットボールスピリッツ

見ていてワクワクする選手だ。2回戦で敗れた神奈川大2年生の小酒部泰暉は、ああもっと見たかったなと思わせる選手だった。昨年1部に自動昇格した際、幸嶋謙二監督は「リーグ戦ではひょっとしたら1勝もできないのではないかという不安がありました」と語るが、終わってみれば8勝14敗で12チーム中9位。もぎ取った8勝には小酒部の頼もしい成長があった。それを顕著に示しているのはリーグ戦の個人ランキングだ。得点部門4位(392点)、3ポイント部門7位(40本)、リバウンド部門10位(155本)、出場時間に至っては同じ神奈川大の4年生工藤卓哉に次いで2位。

「去年はベンチスタートだったんですが、今年はスターターとなってよく頑張ってくれました。オフェンスを注目されがちですが、実はディフェンスもかなりいい。リーグ後半に得点が落ちたのは、相手のエースとマッチアップさせたことも要因の1つだと思います。本人にも『これからはおまえがうちのエースだぞ』と言っていますが、それに応えるように着実に成長していますね」(幸嶋監督)

高校までは全く無名の選手だった。神奈川県の最西端、本人曰く「もうちょっとで静岡県になる」山北町で生まれ、「姉ちゃんがやってて、見に行ったら楽しそうだったから」という理由でバスケットを始めたのが小学3年生のとき。やればやるほどバスケットが好きになったが、中学、高校を通して全国大会への出場は夢のまた夢だった。当時はボール運びからインサイドプレーまでなんでもこなすオールラウンダーで、「ちっちゃな大会だったから」と前置きしながらも「中学の最多得点は54点、高校は52点です」と明かしてくれた。しかし、山北高校の最高成績は県大会1回戦突破。それもたった1度だけだ。「バスケットは大好きだったけど、自分が将来プロになるとか、なれるとか、考えたこともなかったです」

だが、そんな小酒部のプレーを初めて見たとき、幸嶋監督は大きな衝撃を受けたという。「彼が高校2年のときでした。身長は180cmぐらいだったと思うんですが身体能力が高く、とりわけジャンプ力がすごかった。ゴール下でバァーンと跳ぶ姿を見て、あっ、この子はダイヤの原石だと思いました」

一方、小酒部はというと自分が大学で通用するかどうかもわからず、進学先を決めかねていた。「幸嶋監督が1度うちの練習を見に来ないかと声をかけてくれて、神大のバスケットを見に行ったとき、すごく雰囲気が良かったんです。活気があって、楽しそうで、ああこのチームに入りたいなと思いました」。当時、神奈川大は3部リーグに在籍するチームだったが、「1部とか2部とか、そういうことは全然気になりませんでした。さっきも言ったけど、チームの雰囲気が良かったのと、監督さんがすごくいい人だったことが大きいです。スポーツ推薦枠がありましたが、もしそれがだめなら、指定校推薦枠を使ってでも入りたいと思いました」

つまりは『相思相愛』で決まった入学。小酒部の加入を待つかのように神奈川大はその1年前に2部昇格を決め、期待のルーキーは2部リーグの水でプレーを磨き、1部の舞台で自分を試す2年目のシーズンを迎えた。

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最終更新:2018/12/21(金) 13:31
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