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女優・中井貴惠が読み聞かせる絵本の魅力

2018/12/24(月) 12:40配信

ニッポン放送

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、女優であり、エッセイストの中井貴惠が出演。長年取り組んでいる朗読や読み聞かせについて語った。

黒木)今週のゲストは女優でエッセイストの中井貴惠さんです。
最近は朗読や読みきかせを中心にお仕事されているそうですが、『大人と子供のための読みきかせの会』、『小津安二郎映画を聞く』などの音語りシリーズを開始されたりとか、『おとな絵本の朗読会』をスタートされたり。朗読や読みきかせ会をするキッカケはあったのですか?

中井)絵本をお子さまに読まれることがあると思いますが、それがキッカケです。本当に1分でも早く寝てもらいたくて読んでいましたが、そこで出会った本が私の人生を変えてしまいました。森山京さんの『つりばしゆらゆら』です。実は絵本は子供に何かを言っているのではなく、育てた大人にすごく大切なことを言っているのではないか、と思ったのがキッカケです。5冊とも同じキツネの男の子が主人公で、違うお話です。自分が子供だったときのことをすごく思い出させてくれて、「ああ、大人の人にこんなこと言われたな。こんなことがあったな」とか「自分にはできないことがいっぱいあったな」とか、自分が大人になるまでの間のことをすごく思い出させてもらって。隣に5歳だった娘がいて、「この娘もいろいろなことを経験して、できないことや理不尽なことや寂しい、悔しいことをたくさん経験して大人になって行くのだな」と思った途端に涙が止まならくなってしまって。こんな素敵な絵本があるなら、私自身で読みきかせがしたいと思いました。

黒木)それは大人の方々に向けての読みきかせですか? それとも、大人と子供の両方ですか?

中井)私たちがいちばん最初にスタートしたのは『大人と子供のための読みきかせの会』でした。「大人と子供の両方に必ずやろう」と決めたのです。私が感動して始めたことですから。ふつう読みきかせは子供だけで大人はなしですが、あえて必ず大人を入れて読みきかせをしています。親子でも、先生でも、近隣の方でもいいから、大人を一緒に入れてもらいました。

黒木)そのときの絵本のセレクトはどうなさっていたのですか?

中井)先ほどの『つりばしゆらゆら』も入れています。20年活動していますが、15作品を持って、いろいろなところへ行っています。私が手で持って本を見せて読みきかせをするスタイルではなく、幼稚園や学校の何百人もいる子供たちに一度に見えるように大きな絵本を作ります。そして、生の音楽と朗読で読みきかせします。

黒木)絵本には最初から絵が描かれていますよね。それとは別の絵を描くのですか?

中井)手作りで忠実に、大型に模写して描いています。

黒木)お話は中井さんが1人で読むのですか?

中井)はい。絵本だと平面ですけれど、それをぐぐっと立体化して、小さい子だったら絵本に入れるくらいの大きさにして見せています。

黒木)いまはテクノロジーが発達して、パソコンでいろいろ見ることができます。そんななかでアナログの手作りで、いいお話を選んでやっているわけですよね。

中井)最初は「本当に子供たちが楽しむかな?」という懸念は20年前ですらありました。当時も映画やゲームはあったから、そのなかで「超アナログな世界を子供たちが楽しんでくれるかな?」という思いもありましたが、いまの子供たちも本当に好きなのですよ!

黒木)想像力をかき立てられるのでしょうね。

中井)そうだといいな、と思います。超アナログなことに喜んでいる子供たちを見ると、本当に安心します。「捨てたものではないな」と感じます。お話を聞いているうちに子供が前のめりになっていくのが見えて、それを見ているのが嬉しいです。

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最終更新:2018/12/24(月) 12:40
ニッポン放送

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