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「霊なし」で10年、異色のオカルト番組「北野誠のおまえら行くな。」 「何もなかったらなかったでいい」

2018/12/29(土) 7:00配信

withnews

 タレントの北野誠さん率いる一行が「ガチ」で心霊スポットを訪れる「北野誠のおまえら行くな。」シリーズ。2009年に最初の映像作品がDVDで発売されて以来、約10年にわたって続く人気シリーズです。たとえ「出なくても」満足するという番組とファンとの一体感。民間伝承にまで幅を広げる姿勢はもはや民俗学です。現代の心霊現象ファンの心をとらえる理由について聞きました。

【画像】とはいえ、この回はやばかった……鉄扉ばんばん、ロッカー開いたり閉まったりの撮影風景

「もともとはトゥナイト2でした」

 話を聞いたのは、作品を企画してきた「怪異蒐集家」の西浦和也(にしうらわ)さん(51)と、監督の鎌倉泰川さん(53)です。現在、2人が中心となり、来年に60歳となる北野さんの「還暦YEAR応援プロジェクト」と題したクラウドファンディングを、朝日新聞が運営する「A-port(エーポート)」で実施中です。

 ――「ガチンコホラードキュメント」ということですが、そもそもどういう番組なんでしょうか?

 西浦和也さん「元々は北野さんがテレビの深夜番組(トゥナイト2)で心霊コーナーを不定期でやっていたんですね」

 西浦和也さん「そのころは霊能者が出て、本気でお祓いをして、とシリアスな番組が多かったんですが、北野さんは結構ライトな感じで、他のタレントさんを連れて心霊スポットに行っては、『うわーっ』と逃げて、その様子をヘルメットにつけたカメラで映していたんです」

 西浦和也さん「当時としては非常に新しくて面白くて、『本にまとめて出しませんか』とお話をしにいきました。それが縁で、北野さんと自腹で心霊スポットめぐりをするようになったんですが、北野さんが『これで番組やりたいなあ』と」

 西浦和也さん「だから一般人が怖いところに行く延長線という感じですね。フェイクもやらせもなく、本当に行ってみるから『ガチンコ』という言い方をしているんですけれども…まあー、何も起きないことも多くて(笑)」

「行けば必ず『ある』場所なんてない」

 ――それで番組になるんですか?

 鎌倉さん「行けば必ず『ある』場所なんて、そうそうあるわけないじゃないですか(笑) バックボーンもちゃんと伝えると、見ている人は面白いと思ってくれるんですね」

 鎌倉さん「最初はDVDの企画だったので、1回やってみましょうかと。撮ってみたら、意外と怖い物がいっぱい映ったんですよ。地下のスタジオでしゃべっている最中、誰もいないはずの上の階で歩く音がしたり、壁の向こう側は土のはずなのに、向こうからたたいてくる音が聞こえたり」

 鎌倉さん「シリーズになっていく中で、何もないこともあったけど、何もなくても、その場所に行くということがエンターテイメントになるんだって思ったんです。

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最終更新:2018/12/29(土) 10:22
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