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人工衛星でゴミをキャッチ「宇宙の掃除屋」目指す日本企業とは?

2018/12/25(火) 14:30配信

MBSニュース

スペースデブリ=「宇宙ゴミ」とは、動かなくなった人工衛星など宇宙空間に残されたもののことをいいます。その数は10センチ以上の大きさのもので2万個以上、1ミリ以上だと1億個以上あるそうです。地球の周りを秒速7~8キロという猛スピードで回っているため、ほかの人工衛星に接触すると大きな被害をもたらす可能性があります。その宇宙ゴミを人工衛星で掃除しようという会社が、東京の下町にありました。『下町ロケット』ならぬ『下町人工衛星』小さな会社ですが、世界の最先端を行く技術力を持っていました。

宇宙のゴミ掃除屋「回収、焼却まで」

スカイツリーのおひざ元、東京都墨田区。下町風情が残るこの地区に、宇宙のゴミを掃除しようという会社があります。

「Astroscale(アストロスケール)、宇宙のゴミを取る会社。リアルな下町ロケットという感じがしますね」(辻憲太郎解説委員)

辻解説委員を出迎えてくれたのは、アストロスケールの社長・伊藤美樹さん。伊藤さんはこれまでにも、超小型人工衛星「ほどよし」の開発に関わってきた生粋のエンジニア。宇宙ゴミを回収する人工衛星の開発指揮を執っています。

Q.宇宙のゴミを取るという…どうやってゴミ拾いをするんですか?
「私たちは人工衛星を使って宇宙ゴミを回収、焼却まで行います」(アストロスケール・日本法人代表取締役社長 伊藤美樹さん)

いまいちピンとこない辻解説委員。アストロスケールをイメージした画があるということで、社内を案内していただきました。

(辻解説委員)「このイメージですか!」
(伊藤社長)「私たちはスペーススイーパーズ、宇宙のゴミ掃除屋なんです。ゴーストバスターズみたいな」

弾丸の約30~40倍の速さ、どのように回収?

そんな、宇宙ゴミを回収する人工衛星とは一体どのようなものなのでしょうか。

(伊藤社長)「人工衛星を組み立てているエリアでございまして、こちらの方は企業秘密ですので…カメラに映していただくことはできないんですけれども…」
(辻解説委員)「これが衛星の実物。これはですね…描写しますと、60センチ四方の銀の箱ですね」
(伊藤社長)「そうですね」

さらに、中へとと進むと…

(伊藤社長)「クリーンルームで環境管理した状態で、人工衛星の部品の組み立てを行っています」
(辻解説委員)「宇宙のビジネスですから、広大な研究センターでやっているのかと…」
(伊藤社長)「我々は100~200キログラムくらいの比較的小型なほうなので、これぐらいの規模でできる」

企業秘密ということで、カメラで映すことができなかった開発中の人工衛星。その模型がもう1つの社屋にあるということで見せてもらうことに。

Q.これですか?
「はい、こちらが今、開発中の(人工衛星)。そのほぼ原寸大の模型です」(伊藤美樹社長)

開発中の宇宙ゴミ回収衛星『ELSA‐d』の模型。そもそも宇宙ゴミはどのぐらいのスピードで宇宙空間を漂っているのでしょうか。

「地球の重力に引っ張られないくらいの速度でぐるぐる回っているのですが、速さは秒速7~8キロ。時速だと2万5000キロ。弾丸よりも早いスピードです」(伊藤美樹社長)

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最終更新:2018/12/25(火) 16:28
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