ここから本文です

人呼んで「詳し過ぎる解説」増田明美の詳し過ぎる解説はどう生まれるのか?

2018/12/25(火) 21:30配信

テレビ東京スポーツ

54歳にして大人気!人呼んで“詳し過ぎる解説”増田明美。詳し過ぎる解説はどう生まれるのか?

国際大会の取材現場を覗かせてもらうことにした。目当てのレースが近づくと増田は、ある男性をつかまえて一緒に客席に向った。実はこの男性、今日の取材する選手のコーチ・これが増田の取材術。

レースは出場選手のコーチと一緒に観戦する。そうすることで、興奮状態のコーチから、生々しい肉声を聞くことができる。足繁く現場に通う姿勢が認められている増田ならではのやり方。

このあと増田がダッシュ。その先にいたのは女子3千メートルで日本人トップの4位に入った鍋島莉奈選手。将来、フルマラソンへの期待も掛かる有望株だ。

そこで増田は目ざとく鍋島選手のお母さんを発見。あっという間に同年代の母とお近づきになり、電話番号を聞き出してしまった。これが増田の取材を支えるもう1つの特殊能力「自称・おばさん力」。

実家は専業農家。元日に生まれたたので明けましておめでとうから明美。子どもの頃、学校へ行く時、よく忘れ物をして走って取りに帰った。それで足が鍛えられたと言う。

中学から始めた陸上で人生が変わった。高校時代はまさに怪物。日本新記録のオンパレード。ロサンゼルスオリンピックには期待の星として出場した。誰もがメダルは確実、あわよくば金メダルをと願っていた。

増田はある事実を隠していた。実はこの時、走りこみのし過ぎで最悪の体調だった。増田は一か八かの賭けに出る。ペースを考えずスタートから飛ばしたのだ。

しかし奇策が通じる場所ではなかった・・・。結果は16キロ地点で力尽き、途中棄権。そして、本当の苦しみは日本に帰国してから始まる。「おい、非国民!」心無い言葉を投げつける人もいた。

死ぬことさえ頭にちらついた壮絶な苦しみ。そこから救ってくれたのは一通の手紙。「明るさ求めて暗さ見ず」手紙にあったその言葉が絶望の淵から救ってくれた。人の言葉に傷つき、人の言葉に救われた。

この日は大阪に宿泊。旅先の必需品を尋ねると出てきたのは、愛用の便箋。何かにつけ礼状を書く。選手時代は足にタコだったが、今は指に手紙ダコ。

どれだけ筆まめなのか。一方、増田自身を元気にするのも手紙。スケジュールが立て込むと夫が送ってくれる自画像つきのメッセージ。

夫の祐二さんとは知人の紹介で知り合い、増田が41歳の時、結婚した。今は人生の伴走者。

夫は仕事のスケジュール管理など秘書の仕事もしてくれる。その夫に、増田はひとつだけ注文を出している。

「何よりも、取材が最優先」

手抜きをせず、地道にこつこつネタを積み上げていくから増田流の解説が生まれたのに違いない。

テレビ東京/追跡LIVE!SPORTSウォッチャー

最終更新:2018/12/25(火) 21:30
テレビ東京スポーツ

あなたにおすすめの記事