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【岡山から伝えたい】県史に刻まれる大水害、あのとき何が 映像で振り返る西日本豪雨

2018/12/26(水) 19:32配信

KSB瀬戸内海放送

 西日本豪雨の発生から半年近くの月日が経とうとしている。国がまとめた被害額は1兆円を超え、水害の規模としては過去最悪となった。

 被災地・岡山でこの半年間に何が起きたのか。地元メディアであるKSB瀬戸内海放送が映像で振り返る。

66人が死亡 県史に刻まれる大水害

 大雨によって岡山県の各地で河川の氾濫や土砂崩れが発生、66人(うち災害関連死5人)が死亡するという県史に刻まれる大水害となってしまった。

 特に県南西部に位置する倉敷市真備町の被害は深刻だった。川の堤防が複数箇所で決壊、市街地に流れ込んだ水の高さは5メートルを超え、町のおよそ3割にあたる1200万平方メートルが水に浸かった。5歳の女の子を含む50人以上が、自宅で逃げ遅れるなどして亡くなった。

 真備町に隣接する総社市では、浸水の影響でアルミ工場が爆発。火災が近くの住宅などに延焼した。また、爆風で建物の窓ガラスが割れて飛び散り、住民が負傷するなどの被害が出た。

進む町の復興と厳しい現実

 7月11日、安倍首相は自衛隊のヘリから真備町の被災状況を視察し、避難所で生活する被災者を見舞った。9月14日には天皇、皇后両陛下が訪問され、河川の決壊現場などを視察された。ほかにも、多くの人々が被災者を支援し、激励しようと真備町に詰めかけた。

 豪雨から半年近くが経ち、真備町の復興は進みつつある。小学校の体育館などに避難していた人たちは、ほとんどが仮設住宅や自治体が借り上げた民間の賃貸住宅に移った。町のあちこちに山のように積み上げられていた災害ごみは片付き、決壊した堤防の本格的な復旧工事も始まった。大型スーパーは24時間営業を再開、以前と同じような品揃えで人々の生活を支えている。

 しかし、町の人口は災害のあった7月から減り続けている。人けのない空き家が目立つのが町の現実だ。

大雨に対する備えの甘さ

 気象庁が岡山県に初めての「大雨特別警報」を発表したのは7月6日。「重大な危険が差し迫った異常事態」と最大限の警戒を呼びかけたが、県内での災害対応や避難への動きは鈍かった。

 降り続いた雨がようやく止んだ7月7日の朝、人々は信じられない光景を目にした。巨大な水たまりと化した町と屋根まで水没した家々、ヘリやボートで住民が救助される様子。各地で発生した土砂崩れは道を寸断し、救援活動を阻んだ。「晴れの国」と呼ばれていた岡山の、大雨に対する備えの甘さがあらわになった。

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最終更新:2018/12/27(木) 15:14
KSB瀬戸内海放送

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