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これからの投資環境を考えると「長期投資」には気をつけよう ~「退職金で初めての運用」は危険!~

2018/12/26(水) 19:02配信

マネーの達人

投資やトレードでもっとも重要なのは、金融商品選択ではなく「環境認識」です。このことについては、以前、コラムを掲載しましたので、そちらもご覧ください。

「運用」する上で必要なプロセスは

環境認識 → 運用手法の選択 → 運用手段(金融商品等)の選択
です。

また、環境認識の精度を高めるために投資の勉強は必要であることを強調し、具体的には「市場(マーケット)変動要因の分析」を行うことが大事と説明しました。

市場(マーケット)の変動要因を大まかに捉えれば

米国市場に関しては  金利・政策・地政学的リスク
日本市場に関しては  NY市場・為替・政策
となります。

これらは、投資戦略における「環境認識」に必要なチェック項目だと思ってください。

もちろんこれら以外の要素でも相場は変動しますが、上記チェック項目は、必ずおさえておいて欲しい重要な要素であることを理解してください。

市場(マーケット)の変動要因を考える

チェック項目のなかの「政策」とは、中央銀行の金融政策(金利引上げ・引き下げ、量的緩和拡大・縮小など)や政府による経済政策となります。

また日本市場の変動要因として「NY市場」がありますが、日本経済は米国経済の動向に大きな影響を受けますので、日本市場を考える上では、米国市場もチェックしなければならないということになります。

具体的には、NYダウやS&P500、ナスダックの動きに、日経平均株価は振らされることがあるということです。

米国市場になくて日本市場に関係してくる要因として「為替」があります。

世界の基軸通貨は「ドル」ですが、何よりドルは、国際間取引における「決済通貨」でもあります。それゆえ米国以外の国では、為替が経済においてとても重要な要素になってきます。

「金利」は、米国市場にとってはとても重要な要素となっていますが、日本市場では、日銀が低金利政策を続けていて、長期金利上昇の調整を行っていることから、日本株価変動要因として、日本の「金利」は、あまり機能していないと思われます。

さらに日銀は、直接ETF等を購入することで、日本の株価を下支えしています。海外ではありえないことで、日本株式市場の動きは「正常」とは言いがたいところがありますね。

逆に、NY市場にとっては「金利」はとても重要な要素となります。いまの環境下では、金利上昇は株価にはネガティブに作用しているようです。

金利と株価の関係はとても重要なので、改めてご説明したほうが良いでしょう。

これらの要素の現在までの「流れ」を調べ、そして足下の現状をチェックし、その上で今後の方向性を探ることが、投資における「勉強」になります。

これらの市場(マーケット)変動要因の影響が、長期にわたるようであるなら長期投資を、短期で賞味期限が切れるのであれば短期投資を選択します。

投資期間を、長期で考えるのが良いのか短期が良いのかは、私たち投資者側が決めるのではなく、マーケットが教えてくれるものです。マーケット変動要因の時間への影響から、長期投資か短期投資かを選ぶのです。

繰り返しますが、投資する側の都合で、長期投資か短期投資を選ぶのではありません。少なくとも「40歳の人が60歳まで」というような大雑把な、言い換えればデタラメな期間の区切り方はありません。

今回このコラムは、市場(マーケット)が、未来予想に関してのとても重要なサインが出しましたので、是非ご一緒に、現在の「環境認識」をしていきたいと思い掲載することにしました。

これからのマーケットの行方を占うとても重要なサインが出ていますので、一緒に考えていきましょう…

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最終更新:2018/12/26(水) 19:02
マネーの達人

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