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捕鯨の町に歓迎の声 日本のIWC脱退表明 

2018/12/26(水) 17:00配信

紀伊民報

 政府が26日、国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し来年7月から商業捕鯨を再開すると表明したことを受け、古式捕鯨発祥の地として知られ、捕鯨に取り組んでいる和歌山県太地町では関係者から歓迎の声が上がった。しかし、同町は反捕鯨活動家の妨害活動を受けてきたことから、今後に対して不安の声も出ている。

 IWCでは商業捕鯨モラトリアム(一時停止)でミンククジラやマッコウクジラ、ナガスクジラといった大型鯨類の捕鯨を禁止している。

 太地町では、同町漁協がIWC管理対象外であるスジイルカ、ハナゴンドウといった小型鯨類を「追い込み網漁」などで捕獲しているほか、漁協が所有する小型捕鯨船「第七勝丸」(32トン)が北西太平洋で行われるミンククジラの調査捕鯨に参加している。

 政府の脱退表明について、太地町の三軒一高町長(71)は「今回の政府の決定に敬意を表するとともに心から感謝したい。IWC脱退は国内の漁業者を守るための大きな決断であり、高く評価したい」とのコメントを発表した。

 仁坂吉伸知事は「鯨類は資源量が危ぶまれることがない限り、それぞれの国が昔から続けてきた利用は尊重されるべきだ」と強調。「県は商業捕鯨の再開を要望しており、政府の決定を支持する」と述べた。

 第七勝丸の男性乗組員(53)は商業捕鯨の再開について「もっと自由に捕れるようになる」と期待を寄せた。一方で「反捕鯨活動家の注目がこちらに向くのではないかという心配もある」と不安を口にした。

最終更新:2018/12/26(水) 17:14
紀伊民報

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