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【映像】地球温暖化がもたらす影響 フィンランドのトナカイ

2018/12/27(木) 11:03配信

AP通信

ロバニエミ、フィンランド、12月27日(AP)― 地球温暖化がフィンランド最北端のラップランドにもたらす影響について、複数の科学者が警告を発している。エサとなる食べ物の減少や冬の豪雪と夏の干ばつ、昆虫類の増殖などが、トナカイの飼育で生計を立てている人たちが今後直面するであろう課題だという。
 ラップランドの飼育業者は、地球温暖化によりエサとなる食べ物が減少した結果、トナカイの体が小さくなっているという。
 スコットランドのジェームズ・ハットン研究所が、ノルウェーのスバールバル諸島で20年間行った研究でも、トナカイの体が小さくなり、軽くなっているという結果が出ており、地球温暖化の影響を否定できないとしている。
 暖冬がもたらす雨で雪が凍り、トナカイの主食であるコケ類が氷の下に閉ざされてしまう。その結果、冬の間トナカイが飢え、繁殖にも影響を及ぼすことになり、それはフィンランドでも同じだという。
 フィンランドの気象研究所によれば、ラップランドの平均気温は過去150年間で1.5℃上昇したという。その結果、短い夏の間に増殖したハエや蚊がトナカイの体力を奪い、ストレスを増大させ、夏の干ばつと冬の豪雪が一年を通して食べ物を奪うという。
 アメリカ国立海洋大気局(NOAA)も、(北アメリカに生息するカリブーも含め)トナカイ全体の個体数が、過去20年間で半減しているという調査結果を出している。
 冬の間、フィンランドでは1500人前後の飼い主が、約20万頭のトナカイの飼育で生計を立てているが、トナカイに依存しているのは同国の観光業界も同じだ。トナカイが引くソリに乗るために、年間30万人の観光客が「サンタクロース村」があるロバニエミを訪れる。この観光収入も、ラップランドにとって貴重な財源になる。

(日本語翻訳 アフロ)

最終更新:2018/12/27(木) 11:03
AP通信

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