ここから本文です

「すでに1000億ある」~新決済 “au PAY” に自信

2018/12/27(木) 6:00配信

Engadget 日本版

KDDIは、2019年4月を目処に新しい決済サービス「au PAY」を開始します。Engadgetが実施したインタビューのなかで、KDDI 高橋誠社長がその戦略を説明しました。

「au PAY」は、auユーザー向けのバーコード決済アプリ。プリペイドカード「au WALLET」の残高やauポイントを決済に利用できるのが特徴となります。

そして、KDDIは楽天との提携のなかで、楽天の「楽天 Pay」のシステムに相乗りする形でau PAYを展開していくという取り決めを行っています。そのため、au PAYで4月のサービス開始時点で、ローソンやファミマなどの大手コンビニを含めて、約100万スポットで利用可能になる見込みです。

バーコード決済アプリでは、楽天やLINE、NTTドコモといった大手の事業者の参入が相次いでいます。そして12月には、ソフトバンク系の「PayPay」が「100億円あげちゃうキャンペーン」という大規模な還元キャンペーンを行って、大きな話題となりました。

au経済圏は「すでに1000億規模」

au PAYはバーコード決済では後発組になり、auユーザーだけのサービスとなる見込みです。利用を増やすことができるのか、という疑問に答えるヒントは「au経済圏」にあるようです。

「au経済圏」とは、KDDIが掲げる構想で、auの通信サービスを利用しているユーザーに、コンテンツや金融といった通信以外のサービスの利用を促していこうというもの。その中心的な存在が、プリペイドカードのau WALLETです。

au WALLETは、マスターカードの加盟店で使えるプリペイドカード。クレジットカードの国際ブランドを冠したプリペイドカードは今や珍しくはありませんが、au WALLETは2014年にスタートした、いわば古株といえるサービスです。このau WALLETの蓄積があることで、「auはむしろ先行している」というのが、高橋社長の見解です。

高橋社長は「au WALLETの残高とau ポイントはあわせて、すでに1000億円という規模になっている。あとはこの残高をワークさせる(利用を促す)だけ」と語ります。

au PAYについては、コンビニのような大規模チェーンも加盟店になりますが、KDDIが主眼に据えているのは中小規模の店舗の開拓です。バーコード決済は、au WALLETのシステム(クレジットカード)と比べて、加盟店の手数料を抑えることができるため、加盟店にとっては導入しやすい仕組みといえます。

KDDIはこのバーコード決済を、au WALLET残高の新しい利用方法として導入することで、au WALLETが利用できるシーンの拡大を目指す狙いです。

石井徹(TORU ISHII)

最終更新:2018/12/27(木) 6:00
Engadget 日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事