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堂安律「“厳しい時に救うのがエース”を体現」 青年指揮官も絶賛する男の明確な成長の証【サムライたちの前半戦】

2018/12/27(木) 14:52配信

GOAL

白熱する欧州各国リーグ戦は前半戦の日程が終了。ワールドカップイヤーの2018年は熾烈な戦いが各地で繰り広げられた。そんな世界最先端で戦う日本のサムライたちは、どのような前半戦を送ったのだろうか。『Goal』は、そんなサムライたちの戦いを振り返る。今回は、森保ジャパンの中心選手にのし上がり、フローニンゲンでもチームをけん引する堂安律の前半戦を評価する。

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前半戦の評価:4.0(5段階評価)
立ち位置:右サイドハーフの絶対的レギュラー
公式戦出場記録:17試合出場4得点
移籍オススメ度:80%
噂の移籍先:ニューカッスル、アヤックス、CSKAモスクワ、マンチェスター・シティ等

文=中田徹(ジャーナリスト)

精神面での成長

自信有り気な表情、言動とは裏腹に、堂安律は意外に緊張しやすいタイプである。日本代表初キャップとなったコスタリカ戦(9月11日)では、周囲から「お前、凄いな。全く緊張してなかったな」と言われたそうだが、私は彼の表情とプレーから、ぎこちなさと緊張を感じとっていた。

だが、試合が進むにつれて、堂安の緊張はほぐれ、徐々に物怖じしない大胆なプレーを披露するようになっていった。

1年前、オランダに来た頃の堂安は違った。プレシーズンからしっかり結果を残し、2017-18シーズン開幕戦のヘーレンフェーン戦で先発出場の座を掴み取ったものの緊張の色濃く、ほとんど何もできないまま時間が過ぎていく。やっとボールに絡み始めた63分、堂安は交代させられてしまった。以降の4試合、1ヶ月半にわたって、堂安はオランダリーグで出場機会を得られなかった。
 
だが、第6節のトゥエンテ戦で先発復帰した堂安は、出場機会を経験に代えて成長していき、ゴールという結果を残すようになった。とりわけ、後半戦の活躍はめざましく、欧州デビューイヤーを9ゴールという上々の成績で終えた。

強気でスケールの大きなプレー。意外と繊細な性格。環境やレベルに慣れるまで多少時間がかかるものの、一度、フィーリングを掴んだら、一気に周囲を越していく成長力――。堂安の右肩上がりの成長曲線を見ながら私は、「今後も堂安はビッグリーグでのデビューマッチ、CLでのデビューマッチ、W杯でのデビューマッチを迎えるごとに緊張するのだろう。だが、ステップアップの経験を積むごとに、その緊張の時間が短くなっていくはずだ」と感じていた。だから、コスタリカ戦で緊張が短い時間でほぐれたのは、技術面以外での明確な成長の証だと私は捉えている。

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最終更新:2018/12/27(木) 15:09
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