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安定性を取り戻してツアー2勝目!福田真未は“固いスイング”から脱却【辻にぃスイング見聞】

2018/12/28(金) 17:33配信

ゴルフ情報ALBA.Net

今季優勝した選手のスイングから強さの要因、そしてアマチュアが参考にすべき部分を探る“Playback LPGATour2018”。第15回は国内女子ツアー第22戦「北海道meijiカップ」で優勝を果たした福田真未。2015年頃から2017年前半まではショットのスランプに陥っていた福田だが、2017年終盤の「伊藤園レディス」の初優勝に続き、2年連続勝利を果たした。賞金ランクも過去最高の20位となったが、福田のここ数年の変化を、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏に聞いた。

“柔らかいスイング”で飛躍 福田真未の最新スイング【連続写真】

プロ3年目の2014年に初シードを獲得したショットメーカーの福田。だが翌年からは…「飛ばしたい意識が強くなりすぎて、腕や体全体に力が入り、飛距離が落ちて安定性も失っていた」と辻村氏。

それでも賞金シードは守り続けていたが、2017年中盤から森守洋コーチに教わりはじめたタイミングで抜本的なスイング改造に着手。リキみグセが改善され、福田本人も「北海道meijiカップ」優勝時には「身体を使いすぎるのではなく、クラブに仕事をさせる、ことを学びました。スイング中の力感が変わり、クラブの使い方が上手くなっていると思います。いまはバックスイングで上半身を脱力することだけを意識している」と自身の考え方の変化を語っていた。

辻村氏も、「伊藤園レディス」優勝時から「スイング中にクラブの重みを感じていることが見て取れるくらい、身体から力感が抜けていて、バランスがいいように見えた。ショットメーカーだった頃の“クラブさばきの上手さ”が戻ってきている。本当に“柔らかく”クラブを振れていますね」とその変化を読み取っていたが、今季の躍進も「“クラブがまったく振れていなかったスランプの時期=固いスイング”から抜け出したことが大きい」という。付け加えてスランプ時に磨いたパッティングが「今は自信を持って打てています」と良くなったこともショットへのプレッシャーを減らした。

スイングで最も大事な再現性を保つには“手元(クラブ)はつねに体の正面”をキープする必要があるが、腕や上半身に力がはいった “固いスイング”では、手元が体の正面から外れてしまい、打つたびに振り感やリズムが変わることで安定性は担保されない。

辻村氏は、練習場で福田の“脱力ドリル”を目撃したことがあるといい…

「おもにシャドースイングですが、前傾して腕をダラ~と下に垂らし、体をまわすことで腕をあげる動作を繰り返してました。初めは妙なことをしているな?と見ていましたが、上半身にまったくリキみがなく、"腕やクラブをやわらかく使って、クラブに仕事をさせ、インパクトでヘッドを効かせる"ためだな、と感じました」。

ただどうしてもリキんでしまうアマチュアゴルファーにとって、“腕や上半身(肩)の力を抜け!”と言われてもなかなか難しいが「考え方として“腕の力を抜く”より先に、まず体幹を意識しましょう。アマチュアに力を抜け!というと、クラブヘッドがルーズになり、スイング中にヘッドが暴れて、フェースの向きが安定しない。丹田(へその下あたり)に力を込め、下半身をどっしりと構えてアドレスすることを第一に考えれば、自然と上半身のリキみは抜けていきます。福田さんのドリルも試してみる価値ありですが、“固いスイング”からの脱却には、意識を下に下にもっていくことからはじめましょう」

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、小祝さくらなどを指導。様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。

(撮影:米山聡明)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:2018/12/28(金) 17:33
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