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平成生まれのV系バンドマン100名が憧れたアーティスト【2018年 年末特集】

2018/12/28(金) 12:31配信

BARKS

ヴィジュアル系という言葉は90年代、X(X JAPAN)によって世間に浸透したと言われているのが有名な説だが、それから現在まで、ヴィジュアル系の系譜に様々なアーティストが名を連ねてきた。

それら数々のバンドがヴィジュアル系シーンに影響を与えてきたことは間違いない。X、LUNA SEAといったバンドは、ヴィジュアル系好きなら必ず通ってきたであろう。だが昨今のヴィジュアル系シーンを見ていると、若手バンドマンたちの音楽のルーツとなったアーティストは必ずしもその定説にあてはまる訳ではないようだ。

「ではいったい今の若手バンドマンはどのようなアーティストに影響を受けてきたのか?」……その答えを探るために、これまでBARKS主催ライブイベント<千歌繚乱>に出演してくれたヴィジュアル系バンド100組にアンケートを実施。その中から平成生まれの若きバンドマンたちが憧れたアーティストをわかりやすく1位からランキング形式で発表する。

※なお、<千歌繚乱>はBARKSが主催しているイベントで、これまでに延べ100組以上が出演。インディーズで活動中の若手バンドを招いて開催している。詳しくはコチラ(https://www.staging.barks.jp/keywords/senkaryoran.html)。

   ◆   ◆   ◆

■まずはトップ3に選ばれたのはこちらのアーティスト

1位 DIR EN GREY
2位 Janne Da Arc
3位 L'Arc-en-Ciel

20代ヴィジュアル系バンドマンに影響を与えたアーティスト第一位は、ヴィジュアル系バンドの代表格とも言えるDIR EN GREY。Xらが確立したヴィジュアル系文化に、さらなるダークさと過激さを加えたバンドだ。ポップスとは一線を画した存在感は、7thアルバム『UROBOROS』で更に加速。特にこのアルバムは、現在20代のバンドマンにとって“ヴィジュアル系の指標”になったようだ。

2位にはJanne Da Arcがランクイン。高い演奏力に裏打ちされたサウンドとセクシャルな歌詞でバンドファン以外の一般層にも人気が高く、今回アンケートを取ったバンドマンの中にも「Janne Da Arcで初めてヴィジュアル系を知った」という声もあった。自らのことを「ヴィジュアル系バンド」と公言するアーティストが増えたのもJanne Da Arcが活躍していた頃か。そして3位は、もはや日本で知らない人はいないほどの人気を確立しているL'Arc-en-Ciel。楽曲はもちろんだが、アートワークやライブの仕掛け、すべてを含めて“崇拝”の対象になっているのが特徴だった。特にhydeはボーカルからの支持が高い。

■続いて4位~7位

4位 X JAPAN
5位(同率) the GazettE
5位(同率) シド
7位 SIAM SHADE

X JAPANがここでランクイン。今回のアンケート対象者が20代であることを考えると、彼らはX JAPAN世代ど真ん中ではない。それにも関わらず4位にランクインするというのは、さすがのカリスマ性だ。

そして5位には2000年代初めに台頭したネオヴィジュアル系世代の雄、the GazettEとシドが名を連ねた。それぞれバンドのカラーは異なるが、ともに楽曲センスと美麗なビジュアルを持って10代の少年をヴィジュアル系のトリコにした。そして高い演奏力で少年たちにロックへの憧れを抱かせたSIAM SHADEが6位に。DAITAのギタープレイに魅了され、日夜テクニックの鍛錬を積んだ少年たちも多かったはず。

■8位~11位

8位 UVERworld
9位(同率) Guns N' Roses
9位(同率) GLAY
11位 DELUHI

そして8位からの順位には、さまざまなジャンルで活躍するアーティストが名を連ねていく。まずは強いメッセージ性と、幅広い層に訴えかける音楽性を持つUVERworld。ジャンル問わず若い世代のバンドマンに大きな影響を与えているが、ヴィジュアル系でも例外ではない。9位に来て、初の洋楽ロックもランクイン。Guns N' Rosesがここに入ってくるのは20代対象のアンケートという観点でみると少し意外な気もするが、やはり世界のロックシーンに衝撃を与えたGuns N' Rosesの影響力は今も変わらず大きいようだ。

影響力という意味では日本のロックシーンで高い知名度を誇るGLAYも外せない。ちょうど20代のバンドマンたちが少年だった頃、“メディアで初めて触れたバンド”という側面も大きいだろう。対して、DELUHIが11位にランクインしていることも興味深い。DELUHIは当時ほかのインディーズヴィジュアル系バンドとは一線を画す、メタル色の強い音楽性とそれを表現する高度なテクニックを持ったバンドだったが、一般認知度という意味では、ここまでで触れてきたアーティストとは毛色が違う。ヴィジュアル系バンドマンへのアンケートらしい結果となった。

■12位~15位

12位 hide
13位 NIGHTMARE
14位 BUMP OF CHICKEN
15位 LUNA SEA

早すぎる死から20年経った今もここにランクインするほど圧倒的な存在感のhide。hideの楽曲は今聴いても20年の月日を感じさせないほど新鮮で革新的であることに加え、ヴィジュアル、カリスマ性すべてがのちのバンドマンに影響を与えている。hideに憧れるがゆえに、「ずっと赤髪でいきます」と宣言する若手バンドマンもいる。

そしてネオヴィジュアル系世代を代表するNIGHTMARE。ちなみに「初めて行ったライブは?」という質問には、NIGHTMAREと答えるバンドマンが多かった。それだけジャストな世代だったのだろう。世代、という意味ではBUMP OF CHICKENのランクインも頷ける。少年心を掴む歌詞と正統派ロックサウンドは、バンドマンたちの青春時代を象徴するものだっただろう。

そして15位にはLUNA SEA。バンドを志すキッズなら、一度はコピーしたことがあるのではないだろうか。昨今のヴィジュアル系シーンではツインギターのバンドスタイルが浸透しているが、そうなったのもLUNA SEAの影響が大きかった。脈々と今に至るまで、その血が受け継がれているのがわかる。

   ◆   ◆   ◆

こうしてアンケートを集計してみると、ヴィジュアル系バンドマンは、単に楽曲が良いだけでなく、ヘアメイクやスタイル、アートワークといった視覚的な要素や、バンドのヒストリーなどを含め、総合芸術を体現しているアーティストに影響を受けていることがわかる。そこにバンドマンたちの育ってきた時代ごとの“カッコいい”という青春時代特有の衝撃が加わり、新しい音楽が生まれていく。平成が終わり、これからヴィジュアル系新世代となるバンドマンたちが、どんな音楽を生み出していくのか今から楽しみだ。

取材・文◎服部容子(BARKS)

   ◆   ◆   ◆

※なお、15位以下は票が細かく割れたので、以下に一覧にしておく。いずれも「若手ヴィジュアル系バンドマンが影響を受けた」という視点で見ると、納得のラインナップだ。

■15位~
宇多田ヒカル
桜村眞(和楽器バンド/町屋)
黒夢
Korn
SuG
サザンオールスターズ
椎名林檎
SiM
T.M.Revolution
Dream Theater
B'z
Plastic Tree
ポルノグラフィティ
MIYAVI
マリリン・マンソン
lynch.
Red Hot Chili Peppers

■その他…
Avenged Sevenfold、Arch Enemy、175R、Yngwie Malmsteen、尾崎豊、GACKT、蜉蝣、GOING STEADY、Slipknot、Jamiroquai、Sex Pistols、ダウト、D、Hi-Standard、BAROQUE、VAMPS、ViViD、FACT、MERRY、Mötley Crüe、米津玄師 etc...

最終更新:2018/12/28(金) 12:31
BARKS

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