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「無二の存在」へ、日本市場に向き合うスバル

2018/12/28(金) 9:20配信

ニュースイッチ

毀損したブランド、復活へ母国市場のファンを重視

 SUBARU(スバル)はスバルテクニカインターナショナル(STI、東京都三鷹市)の展示室「STIギャラリー」をリニューアルし、2019年1月6日にオープンする。従来のモータースポーツ参戦車両や優勝トロフィーなどの展示に加え、イベントの開催や来場者がメッセージを書き込めるスペースを設けるなど、ファンとの交流の場として使えるようにした。

 STIはスバルのモータースポーツ統括会社。STIギャラリーは販売店の東京スバル三鷹店(東京都三鷹市)の2階にあり、09年にオープンして以来、リニューアルするのは初めて。

 スバルは今年、質的成長をメーンテーマに掲げた2025年度までの中期経営計画を発表した。17年に発覚した完成車検査問題で毀損(きそん)したブランド力向上に向け、品質向上策に5年間で1500億円の投資枠を設けた。6月に社長に就いた中村知美氏は新中計について「品質向上が最優先。量的成長を超えて質的成長を実現し、ブランド力を磨きたい」という。

 スバルがベンチマークにするのは独BMWなど小規模だが、ブランド力で勝負している自動車メーカー。ブランド力を高め、消費者に付加価値を認めてもらうことでコストを吸収するしか生き残る道はない、との覚悟があるからだ。

 中期経営ビジョンでは「ディファレントな存在」を柱の一つに掲げた。単に車を売ったり買ったりする企業ではなく「価値観が合う、共感する存在になりたい」と中村社長は説明する。米国ではすでに「ディファレントなブランド」(中村社長)として認識されている。この成功体験をもっと広げていく考えだ。また主力車種は原則、毎年フルモデルチェンジして商品の競争力を上げることで、顧客をつかむ。

 スバルの世界販売は主戦場の米国が全体の6割を占め、日本は15%にとどまる。ただ「米国のスバルユーザーやディーラーは母国市場の日本でスバル車がどれだけ評価されているかものすごくチェックしている」。国内営業の幹部は日本市場の重要性を強調する。主戦場は米国だがスバルのブランド発信基地が日本であることに変わりない。

最終更新:2018/12/28(金) 9:20
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