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今や韓国に完敗!? 日本の大衆文化開放から20年

2018/12/28(金) 14:29配信

FNN PRIME

「お元気ですか?」

日本語が分からない韓国人でもこの日本語だけは知っている、そう言い切っても良いだろう。1999年に韓国で公開された日本映画「Love Letter」(岩井俊二監督)で、主演の中山美穂さんが叫んだ名セリフだ。作品の大ヒットを受け韓国ではこの言葉が流行語となり、ロケ地の北海道は韓国人が心を寄せる旅行先として今もその人気は衰えない。

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昨今、徴用工問題や慰安婦問題、さらには韓国軍によるレーダー照射問題など政治的対立で、かつてない“冬の時代”に突入した日韓関係だが、今年は両国にとってある節目の年にあたる。「大衆文化の開放から20年」なのだ。

文化開放は電撃的だった

日本統治時代を経験した韓国では、反日感情や文化的影響への懸念、国内産業を保護する観点から日本の大衆文化が流入するのを長年禁止してきた。ところが1998年10月、当時の金大中大統領が電撃的にその扉を開く。アニメ・音楽・ドラマ・映画といった「日本の大衆文化の開放」を表明したのだ。開放は2004年まで4段階で進んだ。

第1次の開放は1998年で、まず全ての日本漫画と、映画分野ではカンヌやベネチアなど世界4大映画祭の受賞作品に限って解禁となった。北野武監督の「HANA-BI」が記念すべき第1弾の開放だ。翌99年の第2次開放で、対象は世界83の国際映画祭受賞作品にまで拡大。このとき公開されたのが前述の「Love Letter」で、韓国では社会現象になるほどの大ヒットとなった。2000年の第3次開放で対象映画がさらに広がり、一部のゲームや日本語歌詞のない音楽CD、スポーツやドキュメンタリーのテレビ番組も解禁。第4次の2004年に、全ての映画や音楽、ゲームが開放された。

「日本文化に侵略される…」

開放当時、韓国で根強かったのが「日本文化に侵略される」という懸念だ。しかし、我々にとっては皮肉なことに、韓国側の懸念は杞憂に終わる。鳴り物入りで始まった開放だが、ブームとなった大ヒットは「Love Letter」など一部のコンテンツに留まったのだ。これは、韓国では多くの人がとっくに違法コピーなどで日本の映画やドラマに接していたという実情もあったと見られる。そもそも影響力の大きい地上波放送においては、現在も日本の一般ドラマやバラエティー番組は解禁されていない。いまだに全面開放には至っていないというわけだ。

むしろ20年の時が経って見えてきたのは、「コンテンツの逆転現象」。
そう、海を渡ったのは、韓国文化の方だったのだ。

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最終更新:2018/12/28(金) 14:29
FNN PRIME

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