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息子は豪遊、母は窃盗 歪んだ愛情に救いはあるのか【JA1億円窃盗・取材記】

2018/12/28(金) 20:40配信

FNN PRIME

母が盗んだ1億円 息子はキャバクラ、旅行、札束ピラミッドに

2018年6月、千葉県にあるJAとうかつ中央松戸南支店で現金約1億円が盗み出された。
窃盗罪で逮捕・起訴されたのは、当時係長を務めていた松永かおり被告(54)。
支店内の金庫から、約1年間にわたり、数百万円ずつを盗み出していたとされる。

【画像】ボトルを抱えて、友人連れで・・・豪遊の数々

金融機関の支店職員による金の使い込み。これだけなら珍しい事件ではない。
しかし、耳を疑うのは、その金の行き先だった。

かおり被告は盗み出した現金を息子の西弘樹被告(22)に渡し、弘樹被告は、この金でキャバクラ通いや、沖縄旅行など、豪遊を繰り返していたのだ。
さらに母親から手にした金を、ピラミッドのように積み上げて、遊ぶ姿もあった。

弘樹被告も盗んだ金と知りながら現金を受け取ったとして、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)で逮捕・起訴された。

一体なぜ母親は犯罪に手を染めてしまったのか。
取材で見えてきたのは、息子に対する歪んだ愛情だ。

息子の豪遊 知らぬは母ばかり

裁判などによると、母・かおり被告が、息子の弘樹被告に金を渡すようになったのは、JAから現金を盗み出し始める、さらに1年ほど前だったとされる。
当時、大学生だった弘樹被告は「大学の研究費で金が必要」などと嘘をついて、かおり被告に現金を要求していた。

その額は10万円単位から始まった。
弘樹被告は、キャバクラやガールズバーに行き、酒をおごりまくった。
気に入った女性には高額のプレゼントを渡したり、旅行に連れていったりもした。
さらに、友人らを飲みに誘う際には、金を渡して付き合わせ、何度も酒をおごり、とにかく金を使いまくったという。

そんな息子のために、かおり被告は職場の同僚などに金を借りて要求に応えていたが、次第に息子の要求はエスカレートし、気が付けば要求金額は数百万円単位になっていた。
かおり被告も、同僚に金を返せなくなり、首が回らなくなっていた。

そんな時に起きたのが、職場の人事異動だった。
職場の金庫の金を、事実上、かおり被告が管理できるようになったのだ。
数百万円もの要求に応えようと、かおり被告は金庫の金に手をつけるようになったとされる。

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最終更新:2018/12/29(土) 7:18
FNN PRIME

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