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認知症予防センター設立へ 静岡市、2020年度目標

2018/12/29(土) 7:05配信

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS

 静岡市が認知症予防に特化した専門機関「認知症予防センター(仮称)」の設立を検討していることが28日、関係者への取材で分かった。高齢化社会の進展に伴い認知症患者の増加が見込まれる中、予防に力を入れることで増加に歯止めをかける狙い。2019年度中に運営手法などを定め、20年度の開設を目指す。関係者によると、認知症予防に特化した専門機関の設置は全国の地方自治体で初めてという。

 早期発見・早期治療に力を入れてきた認知症施策を、予防まで拡大することでさらに強化する。新センターは認知症の予防をはじめ、症状の改善、対策などを担う司令塔的機関になる見込み。

 高齢者の健康度の実態調査や認知症予防効果の研究に取り組むとともに、健康関連産業と連携して認知症予防の食品を開発したり、運動やコミュニケーションを研究したりすることを想定している。

 市はこれまで、地域包括支援センターでの相談業務をはじめとする初期体制の整備や、徘徊(はいかい)する認知症高齢者の捜索訓練など高齢者の見守り体制の強化に力を入れてきた。しかし、予防は決定的な方策が確立されていないこともあり、冊子の作成などにとどまっていた。

 認知症対策を巡っては、今月25日に関係閣僚会議が新設されるなど国も力を入れている。市は国の動向も見極めつつ、センターの役割を定める。

 市の調査によると、15年に2万人に達した市内の認知症患者数は20年に2・3万人、25年には2・6万人になると推計されている。高齢者数に対する認知症患者の割合も、15年の10%から25年には12・7%に上昇する見込み。

静岡新聞社

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