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『佐世保は温かい場所』西方寺初のポーランド出身僧侶

2018/12/29(土) 11:11配信

長崎新聞

 長崎県佐世保市八幡町の曹洞宗西方寺(須川法昭住職)に“青い目”の僧侶がいる。ポーランド出身のバザン大道さん(45)。約800年にわたる西方寺の歴史で外国人僧侶は初めて。佐世保には縁もゆかりもないが、寛容な土地柄を感じ「いつか佐世保のように人が温かい場所で住職になりたい」と法務に励んでいる。

 20日、バザンさんの滑らかな日本語のお経が本堂に響いた。「すてきなお経でした」。母親の月命日の法要を終えた姉妹は声をそろえた。それを聞いたバザンさんは、温和な表情を浮かべた。

 母国で日本語学科の大学生だった20歳のころ、柔術の稽古前に誘われた30分の座禅を通し「禅」に出合った。「無心になれ、悩みが消えた気がした」

 大学院生時代に受けた「禅学入門」という授業で、曹洞宗の教えを習った。2003年5月、休学して日本に。福岡県内の寺に3カ月住み込み、「参禅者」として座禅やお経を体験した。次第に僧侶として教えを追究したいと考えるようになり、04年6月に出家。島根県内の寺などで修行し、今年7月に僧侶の資格「教師」を取得した。
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 就職先をインターネットで探している際、僧侶を募集していた西方寺を知った。寺のホームページにある動画で、和太鼓での法要を見て興味を抱き、9月に面接を受けた。

 須川憲司副住職(41)はその日のうちに採用を決めた。「冗談が言えるほど日本語が堪能。親しみやすく、謙虚でいろんなことを吸収しようとしている」と評価。寺を訪れる外国人観光客に仏教の魅力を伝えることも期待している。

 佐世保に来て約1カ月。米海軍佐世保基地があるため、市民は外国人に対して親しみを持っていると感じる。「檀家(だんか)の人たちは温かく受け入れてくれた。毎日が充実している。経験を積み、僧侶として少しでも成長したい」と目を輝かせた。

最終更新:2018/12/30(日) 0:10
長崎新聞

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