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Hi-STANDARD、メンバー愛噛みしめた横アリ公演

2018/12/29(土) 12:42配信

音楽ナタリー

Hi-STANDARDが昨日12月28日に沖縄・沖縄コンベンションセンターにてライブツアー「THE GIFT EXTRA TOUR 2018」を終幕させた。

【写真】COKEHEAD HIPSTERS(Photo by Yuji Honda)(メディアギャラリー他50件)

このツアーで彼らは昨年10月から12月にかけて行った「THE GIFT TOUR」で回りきれなかった地域を中心に計7公演を、ゲストバンドを迎えて実施した。本記事では12月22日に行われた神奈川・横浜アリーナ公演の模様をレポートする。

この日のトップバッターを飾ったのは、 Hi-STANDARDと同じく1991年結成のCOKEHEAD HIPSTERS。Hi-STANDARDに呼ばれる形での競演はおよそ20年ぶりになるという彼らは「こんな大きなところを用意してもらえるなんて」と感激の声を上げ、横浜アリーナでは小さく見えるバックフラッグを、誇り高く掲げてライブを実施する。ダビーな「NO WAY」で観客を一気に自らの世界へと誘うと、パンキッシュなミクスチャーサウンドを強固なアンサンブルで届けていった。

Crystal LakeのRyo(Vo)は「思い出って時が立つにつれ忘れていくものだけど、一生残るものもあるんだなって、ここに立って思いました」と感激を口に。続けて「俺たちCrystal LakeがHi-STANDARDに出会ったときの衝撃や感激が、誰か1人にでも伝わればいいと思ってここに立ってます。今も俺たちを引っ張ってくれてるHi-STANDARDに最大級のリスペクトを!」と思いの丈を語り、その思いを具現化するかのごとく「Alpha」「Omega」といったナンバーをひときわパワフルに届けて、Hi-STANDARDへと バトンをつないだ。

ステージ後方にHi-STANDARDのバックドロップが掲げられ大歓声が上がる中、難波章浩(Vo, B)、恒岡章(Dr)、横山健(G)の3人はゆっくりとステージに登場。難波が「THE GIFT EXTRA TOUR 2018!」と声を上げ、フロアから怒号のような声が返ってくると、3人は恒岡の刻むビートに乗せて、「MY HEART FEELS SO FREE」でライブの口火を切った。メンバーが老若男女のファンが詰めかけた会場を見渡してから始まった「All Generations」や「We're All Grown Up」と最新アルバム「THE GIFT」の収録曲が次々と投下されたかと思えば、難波いわく「ちょいレア曲」だと言う「THIS IS LOVE」や2011年の再始動以降のライブで一度も披露されていない「SPREAD YOUR SAIL」も演奏され、メンバー自ら「このセトリ、ヤバイぜ!」と言うほど、さまざまな時期の楽曲群がグルーヴィに届けられた。

「I won't forget」という歌詞を一部「You won't forget」と替えて歌われた「STAY GOLD」のあと、難波が「俺はHi-STANDARDっていうバンドに救われてます」とメンバーへの思いを述べる。すると恒岡が立ち上がり「何言ってんだよ!」と、目を赤くしながら自らも2人への感謝を口に。さらに横山も2人に向かってお辞儀をし、ステージ上では3人が互いに「愛してるぜ、ありがとう」と言い合う展開に。その様子を見て、フロアからは温かな拍手や歓声が送られた。

3人はさらに結束力を強めた様子で、難波が「健くんのギター、くらってくれ!」との言葉から続けられたインストナンバー「Pacific Sun」では横山の巧みなギターソロを際立たせるように互いに顔を見合わせながらタイミングを図る。観客の掲げるスマートフォンのライトの中で届けられた「STARRY NIGHT」では難波のボーカルがかき消されるほど盛大なシンガロングがフロアから巻き起こり、場内は一体感に包まれた。ひときわ勇ましく届けられた「The Gift」のあと、オレンジの照明に照らされる中でミディアムチューン「BRAND NEW SUNSET」が演奏され、場内はエモーショナルなムードに。アウトロで横山が1人ステージに残り、切なげにギターを弾いていると、ステージからはけていた難波、恒岡が再びステージに戻ってくる。そして3人はジョン・レノンの「HAPPY CHRISTMAS(War is over)」のカバーで、場内をクリスマスムードに染め上げて本編を締めくくる。ステージから去る際には恒岡が横山にキスしようとし、避けた横山が逆に恒岡の頭を撫でるなど、3人は終始仲睦まじい様子を見せていた。

アンコールの1曲目「Free」では盛大なシンガロングが巻き起こり、「DEAR MY FRIENDS」では感極まった表情でプレイをする恒岡の姿がスクリーンに映し出され、場内はひときわエモーショナルなムードに。さらに「MOSH UNDER THE RAINBOW」が投下されると、明るくなったフロアにはいくつものサークルモッシュが発生し、スタンド席の観客も次々と立ち上がる。ハッピーな空気が会場中に広がったところで、バンドは横山のシャウトが炸裂するショートチューン「MAKING THE ROAD BLUES」を叩き込みフィニッシュ。かと思いきや、一度ベースを置いた難波が再びベースを手にし、その姿を見た横山が、ステージを去ろうとしていた恒岡を呼び戻し、3人は最後に「TURNING BACK」を力いっぱい演奏してライブを終える。名残惜しそうにステージ上を端から端まで歩いたあと、3人で肩を組み、満ち足りた表情でライブの幕を下ろした。

■ Hi-STANDARD「THE GIFT EXTRA TOUR 2018」
2018年12月22日 横浜アリーナ セットリスト
□ COKEHEAD HIPSTERS
01. NO WAY
02. NO MATTER WHAT YOU SAY “I’M GOING NOW”
03. POLICE GOING DOWN
04. BATMAN
05. Rusty Rake
06. CONCRETE JUNGLE
07. NEVER BE THE SAME
08. TOO DRUNK TO FUCK

□ Crystal Lake
01. Prometheus
02. Matrix
03. Mercury
04. Six Feet Under
05. The Circle
06. Apollo
07. Alpha
08. Omega

□ Hi-STANDARD
01. MY HEART FEELS SO FREE
02. All Generations
03. CLOSE TO ME
04. We're All Grown Up
05. THIS IS LOVE
06. TINKERBELL HATES GOATEES
07. NEW LIFE
08. SPREAD YOUR SAIL
09. SUMMER OF LOVE
10. Time To Crow
11. The Pink Panther Theme
12. THE KIDS ARE ALRIGHT
13. LONELY
14. TEENAGERS ARE ALL ASSHOLES
15. CAN'T HELP FALLING IN LOVE
16. STAY GOLD
17. Pacific Sun
18. ANOTHER STARTING LINE
19. STARRY NIGHT
20. The Gift
21. BRAND NEW SUNSET
22. HAPPY CHRISTMAS(War is over)
<アンコール>
23. Free
24. DEAR MY FRIENDS
25. MOSH UNDER THE RAINBOW
26. MAKING THE ROAD BLUES
<ダブルアンコール>
27. TURNING BACK

最終更新:2018/12/29(土) 12:42
音楽ナタリー

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