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夫も実家も頼れない。ワンオペ育児だからこそ「みんな」で子育てできました。

2018/12/29(土) 12:36配信

ハフポスト日本版

「人に頼ることは負けだと思っていた。でも素直に『助けてください』と言えるようになったらすごく楽になった」

「育キャリカレッジ」を運営するMANABICIA代表の池原真佐子さんは、産前産後の自身の変化をそう振り返る。

子育て世帯のうち共働き世帯は6割を超えているが、仕事と育児をほぼひとりで担わざるを得ないワンオペ育児状態のママは少なくない。

臨月のときに夫が海外赴任し、実家は遠方でワンオペ育児を経験した池原さん。各種サービスをフル活用しつつ、「みんな」の力を借りて仕事と子育てと向き合ってきた生き方は、子育て中の人の参考になるアイデアがたくさん詰まっていた。

ワンオペだからこそ「みんな」で子どもを育てよう

――パートナーは海外赴任、実家は遠方。臨月から息子さんが2歳5カ月になるまで、ほぼひとりで育児を担ってきたそうですが、効率化にはどんな工夫を?

ご近所のシルバー人材センターの方に週何回か、ローテーションで家事のお手伝いに来てもらっています。お二人の方に固定でお願いしているのですが、どちらも子育て経験がとても豊富で頼りになるんですね。家事をやっていただくだけではなく、育児の相談や子どもとの関わり方のアドバイスをもらっています。

義父から「たくさんの人の手を通ってきた子は、優しくなる」と言われたことがあって。そういうふうに実家で親と同居していなくても、「みんなで育てる」ことはできるのかなと感じています。

人の手だけじゃなくて、たとえば「honestbee」(オネストビー)という買い物代行コンシェルジュも利用しています。自宅近くのスーパーで買い物をしてくれる代行サービスのアプリなんですが、すごく便利ですよ。多忙なワーママにおすすめです。

臨月から出産日まで女友達と同居

――昔から人に頼ったりすることは得意でしたか。

いえ、むしろ逆でずっと苦手でしたね。頼ることは負けであって、自分の弱さを人にさらけ出したら「あの人はできない」って思われるんじゃないか、という恐怖心がずっとありました。

妊娠も最初のうちは人に隠していたんです。起業してすぐの時期だったし、マイナスに思われるんじゃないかという気持ちがあって。女性にとって出産することはキャリアのハンデになるだろう、って。

でも、ある人に「『できなくなる』って言わないと、余計につらくなるよ」と言われて、妊娠8カ月を過ぎて初めて妊娠していることをオープンにしたんです。そこからすごく楽になった。「これができないから助けてください」と人生で初めて言えるようになったんですね。

「助けてください」と言えるようになったおかげで、夫が海外に行ってしまった後も、友人を家に呼び寄せて2カ月間ほど一緒に住んでいました。

――妊娠中にご友人と同居していた?

はい。当時、神戸に住んでいた大学時代から仲良しの先輩がいるんですが、彼女が都内の専門学校に通いたいと言っていたのを思い出して、「うちに住んで通えばいいじゃないですか?」って誘ったら「行く!ラッキー!」って。

私自身、やっぱり妊娠中は夜ひとりだと心細かったので、誰かに家にいてほしかったんです。妊娠後期から出産日までの2カ月ほど一緒に暮らしました。破水したときも彼女とふたりで病院に行きました。

産むその日まで彼女が一緒にいてくれたおかげで、すごく助けられましたね。誰かがそばにいてくれる安心感って大きい。そんな感じで、「とにかくたくさんの人を巻き込もう」ということは意識していました。産後しばらくも、未婚の友人にお願いして手伝ってもらう場面が多かったです。

――意外です。同じような境遇のママ友のほうが頼りやすい気がしますが。

私の場合は、違う立場の人のほうがお願いしやすいですね。以前に住んでいたマンションでは、隣りの部屋のおばあちゃんに、実家から送られてきたブドウとかをよくおすそ分けしてたんです。そういう間柄だったので、産後も「一人なので、何かあったときは頼らせてください」ってお願いしていましたね。

その後に引っ越したマンションはファミリーばかりで、逆に頼めなかったんです。皆さん、自分の子どもの面倒をまず見なきゃいけないから。ママ友同士ってできること、できないことが似てくるんですね。

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最終更新:2018/12/29(土) 12:36
ハフポスト日本版

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