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大下剛史氏 広島リーグ4連覇へ心配なのは巨人へ移籍した丸よりも“ポスト新井”

2018/12/30(日) 13:52配信

東スポWeb

【大下剛史 熱血球論:広島リーグ4連覇への道(上)】巨人が大補強で巻き返しを図るなか、元中日監督の落合博満氏は広島がリーグ4連覇する可能性は「非常に高い」と言って話題を集めた。果たしてそうなのか? 本紙専属評論家の大下剛史氏は「来年は厳しい戦いになるんじゃないか」と予想する。好守でリーグ3連覇を支えた丸がFAで巨人に移籍したこと以上に心配なのは――。全3回で2019年のカープを占う。

 34年ぶりの日本一こそ逃したが、球団初のセ・リーグ3連覇という結果は立派なものだ。OBの一人として誇らしいし、まさに黄金期と言ってもいいだろう。

 ただ、来季は? となると話は別だ。丸のFA移籍に伴う戦力的なダメージは後述するとして、何よりも心配なのは現役引退した新井貴浩の抜けた穴をどうするかという問題がある。
 今季の成績は出場?試合で114打数?安打、打率2割1分9厘、4本塁打、24打点。この数字だけなら穴埋めすることはたやすい。しかし、新井の価値、存在意義は成績に表れないところにあった。

 これまで何人ものチームリーダーと言われる選手に接してきたが、新井は誰ともタイプの違う特異なキャラクターだ。入団当初からそうだが、一生懸命やればやるほど周囲の笑いを誘う。晩年になってもそのスタイルは変わらず、後輩にいじられても気にしない。それでもコツコツと練習する姿はみんなが見ていて、敬意を表する。

 大きな声を出して「俺について来い!」というタイプとは違い、新井は和やかなムードをかもし出しながらもチームの重石となり、精神的支柱となっていた。こんなタイプのリーダーはカープに限らず、どこを探しても見当たらない。だからこそ痛手なのだ。

 半年以上に及ぶペナントレースにおいて、グラウンドで選手を引っ張るリーダーの存在は欠かせない。代わりがいないと言っても、誰かがその役割を担う必要がある。緒方監督をはじめとした首脳陣は誰を「ポスト・新井」に指名するのか? その答えは2月1日から始まる春季キャンプで分かるはずだ。=つづく=

(本紙専属評論家)

最終更新:2018/12/30(日) 13:52
東スポWeb

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