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ロカボ焼き菓子が80万本のヒット、「菓子作りの常識」捨て糖質制限を実現

2018/12/30(日) 12:00配信

日本食糧新聞

糖質のことを考えた焼菓子「ロカボ・スタイル」を中島大祥堂が3月に市場に投入し、12月初旬までに約80万本のヒットとなった。この商品で、ギフト菓子市場を中心に展開していた同社は、個食分野の開拓、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの販売チャネルへの拡大を果たし、大きな飛躍を遂げた。約3年の歳月をかけ開発に臨んだ浜平智子さん(34歳)に開発秘話を聞いた。

「ハードルだらけで完成まで約3年」担当者が語る開発秘話

北里大学北里研究所病院糖尿病センター長の山田悟氏のセミナーを聞いて緩やかな糖質制限「ロカボ」の考え方に感銘を受けた。「食・楽・健康協会」に入り同協会が定義する『ロカボ糖質(エリスリトール除く)10g以下』の範囲でおいしく気軽に食べられる焼菓子に挑戦したいと思った。

基本的に焼菓子はバターなどの油脂、砂糖、卵、小麦粉の四つからできている。糖質の多い砂糖と小麦粉が構成要素の半分を占めるので、「ロカボ」商品を実現するのは難しい。

まず、砂糖をエリスリトールに置き換えると人工的な味になり、おいしくない。おいしくしようと蜜漬けのフルーツやチョコなどの具材を増やすと糖質が上がる。ナッツや卵黄などでコクを補った。

最も困難だったのは、小麦粉を大豆粉やふすま粉で補うので膨らまないこと。これまでの菓子作りの常識とされる配合割合・製法を一度捨てて、まったく新しいものを作る、という発想で課題を乗り越えた。

ハードルだらけで完成まで約3年の歳月がかかった。カフェっぽいデザインにして女性が手に取りやすいスティック状で売り出し、消費者に受け入れてもらえた。

当社は、中元・歳暮などのギフトで知られるメーカーで、私もギフト商品の開発にずっと携わってきた。スーパーやコンビニで売っていくというのはチャレンジだった。市場がわからなかったので、スーパーやコンビニの売場も自分で見に行った。

ヒットしたという実感はないが営業スタッフから「商談に行くのが楽しい」「こんないい反応があった」などのフィードバックがあり、新たなチャネルが広がった、と思う。現在までの販売本数は80万本だが、発売1年で100万本を目指したい。

日本食糧新聞社

最終更新:2018/12/30(日) 12:00
日本食糧新聞

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