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【ABC特集】手を触れずにロックを解除 スマートキーの車が盗難被害 新たな手口「リレーアタック」にご注意

2018/12/31(月) 8:01配信

ABCテレビ

わずか10秒でロック解除

 年間1万件を超える被害が確認されている、自動車の盗難事件。技術の進歩の裏をつく新たな手口が出現しています。どうすれば、愛車を守れるのでしょうか。

 東大阪市に住む37歳の男性は今年9月、鍵をかけて自宅の前に停めていた車を、盗まれそうになりました。

「土曜日の朝4時くらいに、ピンポン鳴って、何事かと思ったら、友達が、車とられそうになってたでって。僕が聞いて降りてきたときには、犯人は逃げてたんですけど、そこで
鍵も開いてると。ただただ、びっくりですよね。何で開いたんや、何で開けられたんやって」(被害男性)

再び被害に遭うことを恐れた男性は、自宅の防犯カメラで24時間、車が盗まれないよう、監視することにしました。
1週間後、玄関付近に現れた不審な人影。リュックのようなものを抱きかかえ、両手を広げています。すると、車のロックが解除されました。わずか10秒でドアを開けたその手口とは。

鍵がないのにエンジンスタート「リレーアタック」とは

 現在生産されている車の多くは、鍵が出す微弱な電波に反応し、ドアに触れただけでロックを解除する、スマートキーシステムを採用しています。

犯行グループはこのシステムを悪用します。一人が特殊な装置で車から離れた場所にある鍵の電波を中継。車の近くにいる窃盗役がドアのロックを解除し、エンジンをかけます。電波を中継する手口から「リレーアタック」と呼ばれています。被害に遭った男性は当時、車の鍵を家の中に置いていましたが、屋外から電波を拾い、中継されたとみられています。

「同じ電波を出していれば、何でも開くんやろうなと思って。だったらもう、やりようがないなというのがありますよね」(被害男性)

幸い、通行人がいたため、男性の車は盗まれずにすみました。大阪府警は、犯行グループがリレーアタックで車のロックを解除したとみて捜査。関西でこの手口とみられる盗難の被害が確認されるのは初めてです。その後、隣の大阪市内でもリレーアタックの疑いがある被害が1件確認されていて、府警は、同一犯の可能性が高いとみて調べています。

 すでにヨーロッパではリレーアタックの被害が広がっていて、動画などで注意が呼びかけられています。オーナーを尾行している犯人が特殊な装置で鍵の電波を中継し、離れた仲間がロックを解除。エンジンをかけて走り去る犯人の手口が忠実に描かれています。去年、オランダのアムステルダムで開かれたセキュリティの専門家らの会議では、緊急課題として取り上げられました。

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最終更新:2018/12/31(月) 8:01
ABCテレビ

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