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太ズボンも話題、吉田輝星投手 同じホテルの記者が見た「絶対音感」 取材の裏側、全てを公開

1/5(土) 7:00配信

withnews

 夏の甲子園の快進撃で、一躍「時の人」になった秋田・金足農業高校の吉田輝星投手(17)。プロ野球の日本ハムへ入団が決まり、「不安」と語る入寮も控えています。吉田投手が高校2年生だった時から秋田県内の高校野球を取材してきた記者は、「成長」を強く感じました。(朝日新聞秋田総局・神野勇人)

【画像大量】吉田輝星投手のホテルでの素顔写真などはこちら。写真で金足農の軌跡も振り返ります。

現在、料理の練習中

 「スクランブルエッグしか作れないんですよ」。2018年12月中旬、秋田市内で取材に応じた吉田投手が笑いながら明かしてくれました。初の寮生活を前に、自分の身の回りのことを少しでもやるようになったとか。

 「たまに手伝いをしたり、腹が減ったら何か自分で作ったりします」。恥ずかしそうに笑顔を織り交ぜながら、詰まることなく、すらすら質問に答えます。

同じ釜の飯を食べた記者

 各都道府県にいる朝日新聞の記者は、夏の甲子園大会の主催社として、代表校と同じホテルに泊まり、同じ釜の飯を食べ、選手たちの一面を知っていきます。記者も昨夏、金足農の選手たちと同じホテルに泊まりました。

 印象的だったのは、決勝の翌日の自由時間。ホテルにあったピアノの前に座った吉田投手は「自分、絶対音感あるんですよ」と真顔で話し、鍵盤を触り出しました。

 「これ何の音かわかりますか」。音感のかけらも無い記者には、それが何の音かわかりません。するとすぐに「ラですよ」。

 「天は二物を与えないのでは…」と、ただただ驚いた記者。しかし、あとからもう一度本人に尋ねると「あー、ウソですよ(笑)」。おちゃめな一面に、一本取られました。

父は帰宅後、叱りつけた

 高校2年の時から140キロ超の直球を武器に、エースとしてチームを引っ張っていた吉田投手ですが、当時は冗談を飛ばすタイプに見えませんでした。緊張していたのかもしれませんが、印象に残るのは表情を変えずに淡々と短く質問に答える様子です。「面倒くさそうだな…」と感じることもありました。

 県内でライバルとして知られ、同じくプロの世界に飛び込む明桜の山口航輝選手(18)が人なつっこい笑顔で話すのとは対照的でした。

 当時は「1人で試合を背負うことが多かった」と吉田投手は振り返ります。2017年の夏の秋田大会決勝。吉田投手は打ち込まれ、六回5失点で降板しました。父の正樹さん(43)は、降板する吉田投手が救援に入った先輩にボールを投げ渡した「悪態」を、帰宅後に叱りつけたと明かします。

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最終更新:1/5(土) 13:08
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