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「諦めない姿勢伝えたい」両角速・東海大監督

1/3(木) 22:02配信

産経新聞

 東海大時代の恩師に請われ、後任の駅伝監督に就いて8年目。ついに母校を箱根駅伝初優勝に導いた。自身も大学の1年生から4年連続で走った大会だけに感慨は深い。

 「勝てるという確信はなかった。信じられない」

 生まれは長野県茅野市。実業団で選手として活躍した後、1995年に長野・佐久長聖高に駅伝部を立ち上げ、指導者としてのキャリアをスタートさせた。最初は練習場すらなく、選手集めから始め、チームを98年から13年連続で全国高校駅伝出場の強豪に育てあげた。「選手それぞれの良さを見てあげる」「五輪でセンターポールに日の丸を掲げることが指導者の究極の目標。長い目で育成したい」。マラソン日本記録保持者の大迫傑(すぐる)、佐藤悠基ら日本代表になった教え子も多い。

 指導の対象が大学生になっても理念は変わらない。選手たちを積極的に海外に遠征させ、米国の大学院を出た、先端のトレーニング理論を持つコーチをチームに加えた。そして今季は学生の意見に耳を傾けることに力を入れた。就任2年目に箱根駅伝の予選で敗退するなど道は平坦(へいたん)でなかったが、選手を刺激してきた日々が実を結んだ。

 「学生には目標を決めたら最後まで諦めず、チャレンジしていく姿勢を一番に伝えていきたい」

 自身は昨年7月、52歳になり、健康のため9月から食事制限とランニングを始めた。1日12キロ以上走り続け、17キロの減量に成功。フィニッシュエリアでの歓喜の胴上げ。69キロに絞られた体は選手たちの手で気持ちよさそうに5度、宙を舞った。(宝田将志)

最終更新:1/3(木) 22:02
産経新聞

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