ここから本文です

脱サラでUターン 過疎地から「激辛の魅力」発信

1/3(木) 12:40配信

日本食糧新聞

吉岡香辛料研究所は、中国山地のど真ん中、広島県北東部の庄原市東城町で唐辛子の栽培や加工、販売を行っている。代表の吉岡紘氏は、「どうすればうまくて辛い唐辛子を作れるか」「どうすれば風味を損なわずに加工できるか」「どうすれば唐辛子で人を笑顔にできるか」を考えながら、日々真剣に唐辛子と向き合っており、地元の道の駅や食品スーパーをはじめ、JR広島駅の商業施設や広島市内の観光施設など着実に販路を拡大させている。

吉岡代表が脱サラして同研究所を立ち上げたのが昨年の1月、37歳での独立だった。研究所を立ち上げた一番の動機は「子どもたちの世代に、健全な土壌と生活可能なふるさとを残したい」との思いだった。

「農業人口が減少し、高齢化も進んでいる。農業の大規模化のため、除草剤に強い遺伝子組み換え野菜などが出回ったり、生産野菜の画一化などが起こったりしている。だからこそ、安全な野菜を届けていくために農業の多様性を自分自身で体現していかなくてはならないし、自由な発想で小規模でも食べていける、環境負荷の少ない継続可能な農業を目指す、一つの“モデルケース”としていきたい」と考えている。

「農業の多様性が安心して口にできる“食”の確保につながると確信しているし、“過疎地で農業”することの魅力も発信し続けていきたい」と意欲を語った。

現在、栽培し加工・販売しているのが、「ハバネロ」「ジョロキア」「セブンポット」「モルガ・スコーピオン」「キャロライナリーパー」の5種類の唐辛子だ。元祖激辛唐辛子として知名度も高い「ハバネロ」を辛味1として順に辛味3、4、6と辛くなり、「キャロライナリーパー」に至っては辛味7だ。

この「キャロライナリーパー」は2013年にギネスブックに登録されている。それぞれ7gの瓶入り商品で販売しており、最近は抽出したカプサイシンをコーティングした「激辛ナッツ」を試験販売するなど、商品開発も精力的だ。

1/2ページ

最終更新:1/3(木) 12:40
日本食糧新聞

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事