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「100円みぞれ」は終了したけど…“進化系かき氷”など冬アイスが人気!その戦略を聞いた

1/3(木) 18:00配信

FNN PRIME

アイスの年間売り上げは年々上昇

めでたく年も明け、2019年が始まったが、依然として年末から続く寒さが堪える。
こたつでミカンでも食べながらのんびり、という定番の風景は各家庭で見られているだろうが、近年では、こんな底冷えする冬にアイスクリームを食べる、いわば「冬アイス」が定着化してきているということをご存じだろうか。

【画像】アイスクリーム売り上げの推移と進化系かき氷

日本アイスクリーム協会によると、2017年度全体としてのアイスクリーム販売金額は5,114億円(前年比103.5%)で、年間売り上げが5,000億円を超えたのは初めてだという。

1世帯当たりの支出額は2013年が8,115円なのに対し、2017年は9,047円となり、932円増加。月別で見てみると、特に11月~1月にかけての冬期が100円を超える増加となっており、「冬アイス」が浸透しつつあるのだ。

ただ、1口にアイスと言っても、アイスクリームは以下の4種類に区分されている。

・アイスクリーム
・アイスミルク
・ラクトアイス
・氷菓

厚生労働省によると、乳固形分と乳脂肪分の割合によって種類が分かれており、ざっくり言ってしまえば、多いほど「アイスクリーム」、少ないほど「氷菓」に分類される。

今回、注目したいのは「氷菓」だ。
年末には販売開始から50年以上愛されてきた森永乳業「100円みぞれ」の2018年での販売終了というニュースが話題になったが、特に夏のイメージが強い「かき氷」などの氷菓。
こちらも「冬アイス」の定番になりつつあり、しかも“進化系かき氷”に変貌を遂げているというのだ。

一体、どういうことなのか。氷菓の代表的商品を持つ会社の担当者に、「冬アイス」について聞いてみるとその戦略が見えてきた。

98.4%が「冬にアイスを食べたい」と回答

まずは森永乳業だ。森永乳業の氷菓といえば、やはり「100円みぞれ」。「練乳がけイチゴ」や「宇治金時」など、夏のド定番だったという人も多いのではないだろうか。

その販売終了の理由について、森永乳業の鬼塚さんに聞いた。


ーー「100円みぞれ」の販売を終了したのはなぜ?

みぞれは長年販売してきた商品ですが、2000年を最後に、売り上げが年々右肩下がりで、そこから2017年にかけては1/4以下にまで落ち込んでいました。また、購入者の40%が60代以上男女となっていて、新しい層の獲得が課題となっていました。

ロングセラーブランドが中心で、変化が少ない氷菓カップ市場に対して、新しい価値を持った新ブランドを投入することで、市場を活性化させたいと考えました。そこで、6月に発売を開始したのが「蜜と雪」です。バリエーションは「いちご」「抹茶」「レアチーズ」の3種類です。

ーー「蜜と雪」はどんなアイス?氷菓?

いちごと抹茶は「氷菓」です。レアチーズは乳分が強いため、種類別では「ラクトアイス」になります。香り立ちがよく、フレッシュな味わいの自家製上掛けソースと、細かく砕いて食感がなめらかな微細氷の2層構造で、かき氷の特長(さっぱりとした爽快な感覚)とアイスクリームの特長(濃厚でなめらか)の両方の良さをもつ「濃厚氷」です。 

また、高級感があるパッケージも好評で、当初のターゲット(30-50代女性)より若い層(20代女性)からも新感覚を評価するお声をいただいています。

ーー冬におけるアイスの売れ行きは?

弊社が、20~60代の男女1,074名を対象に行った意識調査によると、実に98.4%が「冬でもアイスを食べたい」と回答し、ニーズの高さがうかがえます。また、冬アイスにおける支出額も増えており、氷菓の冬の売上構成比もあがっております。「蜜と雪」は6月の発売から2カ月で計画比200%を売上げ、11月まででも150%を維持しています。

森永乳業が行ったアンケート意識調査では、冬にアイスを食べたいと回答した理由の1位は「部屋が暖まると冷たい食べ物を食べたくなるから」(54.9%)で、「純粋にアイスクリームが好きだから」と回答した人も37.3%となっていて、季節を問わずアイスクリームが好まれている実態が見えてきた。

そして、「100円みぞれ」に変わる“進化系かき氷”として「蜜と雪」(税別160円)を登場させ、高級感のあるパッケージで付加価値を狙う戦略もわかった。

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最終更新:1/3(木) 18:00
FNN PRIME

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