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【箱根駅伝】「黄金世代」花開く 東海大初の総合優勝

1/3(木) 22:58配信

カナロコ by 神奈川新聞

 第95回東京箱根間往復大学駅伝は3日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの5区間、109・6キロに23チームが参加して行われ、往路2位の東海大が逆転で初の総合優勝を果たした。10時間52分9秒の大会新記録で、史上17校目の優勝校となった。

◆挑戦と反省 繰り返し
 大手町の沿道の大歓声に、アンカー郡司の顔にも笑みが広がる。「これは現実なのか」。出場46度目の東海大が、1960年の創部から初の総合優勝を成し遂げた。

 復路は首位・東洋大と1分14秒差でスタート。両角速監督(52)は「うちは後半に自信があったので、6、7区で引き離せる展開に持っていければ、勝機が見えてくる」と読んでいた。

 その期待通り、6区中島が6秒縮めて7区阪口へ。エース格の3年生は「往路が非常にいい流れだったので、さらにいい流れにできるように」と猛追し、お膝元の平塚中継所でトップと4秒差まで詰める。

 極め付きは8区小松だ。14キロすぎにスパートをかけてついに東洋大の1年鈴木をかわすと、22年ぶりの区間新を樹立。鮮やかな逆転劇後もスピード軍団は歩を緩めず、往路に続き、復路、総合記録まで塗り替えた。

 日本選手権1500メートルで連覇した館沢を筆頭に、トラックで才能豊かな「黄金世代」の選手たちを、ロードでもいかに力を発揮させるかが今季のテーマだった。合宿では1日に40キロを走破することも珍しくなく、スピードに加え持久力も増し、一段とたくましく成長した教え子たちの姿に両角監督は「優勝のチャンスがあるとここ数年は騒がれながらも、いろんなチャレンジと反省を生かしながら総合優勝できたことをうれしく思う」と喜んだ。

 5連覇を懸けた「平成の常勝軍団」とも呼ばれた青学大を、平成最後の年に打ち破った。ただ、往路も、復路もトップは他校に譲ったのも事実で「現状維持は低迷につながる」「次は完全優勝したい」と早くも次へ意欲を示す選手たち。真の王道はここから始まる。

◆まだやることある
 東海大・両角速監督の話 選手が自信を持ってやってくれた。これに尽きる。昨年も(総合5位で)悔しい思いをして、いろんなことにチャレンジしてきた。本当に気持いいというか、最高でした。(来季へ)まだまだやるべきことはある。

◆気持ち良く走れた
 東海大・湊谷春紀主将の話 (8区の)小松が区間新の走りで結構な差をもらったので、気持ち良く楽しく走れた。個人的に納得のいかない走りが続いていたが、支えてくれた人や仲間とこういう思いができたので、この思いを力に変えてこれからも頑張りたい。


【沿革】東海大陸上部 1960年創部。箱根駅伝は初出場した73年から40大会連続で出場し、今回が46度目。2003年に全日本大学駅伝初優勝。出雲全日本大学選抜駅伝は05年からの3連覇など4度制した。箱根駅伝1区の区間記録を持つ佐藤悠基や村沢明伸(ともに日清食品)らがOB。短距離では100メートル前日本記録保持者の伊東浩司や200メートルの末続慎吾、400メートルの高野進ら日本記録保持者を輩出。活動拠点は平塚市。

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