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東海大が初の総合V 平成最後に悲願成就 両角監督の変化で黄金世代一丸!青学撃破

1/4(金) 5:01配信

デイリースポーツ

 「箱根駅伝・復路」(3日、神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場~大手町)

 平成最後の箱根駅伝で、悲願はついに成就した。往路2位の東海大は、8区の小松陽平(3年)が区間新記録の走りでトップに立つと以降は首位を譲らず復路2位、大会新記録となる合計10時間52分9秒で46度目の出場にして初の総合優勝を果たした。就任8年目の両角速監督(52)は「いろんなチャレンジと反省を生かしながら総合優勝でき、非常にうれしい」と喜びをかみしめた。

 86キロから69キロへ、17キロダイエットしてやってきた大手町。あくまで減量の目的は「健康のため」だ。それでもともに戦い抜いた選手らに抱えられ、両角監督はしっかりと5度宙に舞った。「気持ちいいというか、最高でした」。青学大に屈し続けてきた東海大が、8区中盤から首位を死守。46度目の挑戦にしてついに東海大が初優勝の夢をかなえた。

 「黄金世代」と呼ばれる実力者ぞろいの学年が期待通りに力を付けて3年生となった今季、「箱根優勝」を掲げてこの駅伝シーズンに臨んだ。全ての照準は1月2、3日。悲願達成のためには変化も恐れなかった。

 例年、箱根へ向けたステップとして参加する11月末の1万メートルの記録会にも「好記録を出しても、本番の自信につながっていない」と参加を見送り。起伏のあるコースに出向いて合宿を行い、体力と脚力の向上に懸けた。選手が「地獄」と称する泥くさい走り込みも敢行。元来持ち味としてきたスピードに持久力が加わり底力が増した。

 秋のトラックレースの出場を見送り“箱根仕様”の練習を重視したことで、部内には戸惑いも生じた。「説明不足もあった」と指揮官。「学生の意見を聞きたい」と歩み寄った。選手への接し方も気付けば変わった。

 練習メニューの相談はもちろん、今大会の選手エントリーでも初めて意見を求めた。エース館沢は当初から4区の予定だったが「不測の事態に備えるべき」と一部選手が意見。結果的に大きなアクシデントはなく“想定通り”の4区で走ったが、エントリー時に補欠に名を連ねたのはそのためだった。

 指揮官の変化に呼応するように、全員の思いは初の総合優勝へ向けて固まった。今季のスローガンは「速さを強さに」。往路も復路も優勝は逃したが、一人も大崩れせず安定感ある走りを披露。一人一人の速さが積み重なり、チームの強さとして結実した。

 それでもレース後、両角監督は選手らに「総合優勝という形だけど、王者ではない」と話したという。完全優勝の夢は持ち越し。10人中8人が残る来季も、スタンスはあくまで「挑戦者」だ。大正、昭和、平成と3つの時代を駆け抜けてきた箱根の歴史。新元号で迎える来季も、箱根路の主役は東海大だ。

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