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東海大を悲願の初Vに導いた叩き上げ組 “黄金世代”の故障をカバー

1/4(金) 16:56配信

夕刊フジ

 「これから、常勝を目指してもらいたい。新年早々、大学の校歌を歌いましたよ」

 こんな歓喜あふれるコメントを寄せたのは、原は原でも青学大の名将の方でなく、悲願の箱根初優勝を果たした東海大のOB、プロ野球巨人の原辰徳監督(60)だ。

 近年は出場校中随一のスピードを誇り、トラックで圧倒的な強さを発揮しながら、箱根ではスタミナ不足を露呈し、どうしても勝てなかった。

 長野・佐久長聖高を全国高校駅伝の常連に育て上げた両角速(もろずみ・はやし)監督(52)を招へいし8年目。これまで毎年11月下旬には1万メートル記録会へ参加していたが、今季は取りやめ、代わりに千葉県富津市で2度合宿を張ってスタミナ増強に努めた。

 突然のスタイル変更には戸惑う選手が続出。両角監督も「箱根仕様のトレーニングの意図が伝わらず、学生が不安を持った」と認めるが、丁寧に説明しコンセンサスを得ることで“打倒青学”へ視界が開けていった。

 関、鬼塚、館沢(以上3年)らは高校時代から全国にその名を知られ、入学時に「黄金世代」と呼ばれた。しかし今大会は関が故障で欠場。優勝の原動力になったのは、黄金世代と同学年ではあっても、入学時点で実力、実績ともに大きく劣っていた小松(8区)、郡司(10区)だ。

 区間新記録を樹立し、MVPにあたる『金栗四三杯』に輝いた小松は、「5000メートルの持ちタイムが、黄金世代は13分台、僕は14分20秒でした」と苦笑する。

 総合優勝は果たしたが、往路Vは東洋大、復路は青学大に譲った。両角監督が「われわれは王者ではない。来年もあくまで挑戦者で」とクギを刺す通り、“東海時代”の到来には、黄金世代の巻き返しが欠かせない。

最終更新:1/4(金) 16:56
夕刊フジ

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