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マラソン“4強”井上大仁のこだわり 「記録より世界と勝負」で東京五輪へ

1/4(金) 8:01配信

西日本スポーツ

 2020年の東京五輪まで残り1年半余り。今年は代表選考レースがいよいよ本格化する。

【写真】バーレーン選手との激走を制し、両手を広げてフィニッシュする井上

 陸上のマラソンは9月15日に東京である「グランドチャンピオンシップ(MGC)」で男女3枠ずつのうち各2人を選出。アジア大会を制した井上大仁(三菱日立パワーシステムズ、MHPS)が日本記録保持者の大迫傑(ナイキ)らとの勝負のレースに挑む。

 大一番を控える19年も井上のスタンスはぶれない。「毎年が勝負の年。レースの一本一本が大事になってくる。国内で勝たないと世界では勝てない」。2時間6分54秒の自己記録は大迫や設楽悠太(ホンダ)に劣るが、勝負へのこだわりは誰にも負けない。

 それを実証したのが昨夏のジャカルタ・アジア大会だった。バーレーン人選手と体をぶつけ合うほどの激しいトラック勝負を制し、日本人男子として32年ぶりの優勝を有言実行した。「狙って勝てなければ今後がないと意識していた。勝ちパターンとして一つ引き出しができたのはプラスになった」。気負ってフォームが力む悪い傾向もなくなった。

 ライバルたちの活躍もめざましい。昨年2月の東京で設楽が日本記録を16年ぶりに更新すれば、同年10月のシカゴでは大迫が日本人初の2時間5分台をマークした。少しは意識したものの、井上に動揺はない。「大迫さんなら出して当然で、自分はそれを超える走りをするだけ。記録より、世界と勝負していく」。気象条件などに左右されるタイムに固執せず、順位にこだわり続ける。

 「男子マラソン界はかつてないほどの盛り上がりを見せている。負けないよう、自分も盛り上げていきたい」。アフリカ選手並といわれる脚のバネを生かしたダイナミックな走りで勝負強さに磨きをかける。

■男子代表争いは4強が軸

 MGC出場資格は男子が井上を含め21選手。中でも日本記録保持者の大迫と前保持者の設楽悠、日本人で14年ぶりに福岡国際で優勝した服部勇馬(トヨタ自動車)を含めた「4強」が代表の有力候補に挙げられる。

 園田隼(黒崎播磨)は昨年の別府大分で日本人トップの2位に入り、アジア大会も4位と健闘。木滑良(MHPS)は昨年の東京で2時間8分8秒をマークした。ロンドン五輪6位のベテラン中本健太郎(安川電機)は、大塚祥平(九電工)や谷川智浩(コニカミノルタ)とともに夏の北海道で獲得。昨年12月の福岡国際では福田穣(西鉄)も切符をつかみ、MGCの快走で代表権を狙う。

 女子は計8選手と寂しい中、アジア大会銀メダルの野上恵子(十八銀行)らが夢舞台を狙う。

西日本スポーツ

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