ここから本文です

【Brian the Sun インタビュー】疾走感あふれるギターロックサウンドが物語るBrian the Sunの今

1/5(土) 10:02配信

OKMusic

1年振りのリリースはTVアニメ『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』のオープニングテーマ「Lonely Go!」。この1年間、バンドには心境の変化がいろいろあったようだ。バンドが迎えたさらなる転機を森 良太(Vo&Gu)が語る。

Brian the Sun インタビューのその他の写真

──1年振りのリリースということで待っていたファンも多いと思うのですが、それ以上にバンド自身に気合いが入っているんじゃないかと。

リリースがあるなしにかかわらず、曲はずっと書いているから、それはあまりないんですよ。書いている時は、ただひたすら正直に書こうと思いながら書いているだけですね。もともと“この曲に対する自分たちの立ち位置は?”みたいな発想はないんですけど、今はもっとない(笑)。『BORUTO-ボルト-NARUTO NEXT GENERATIONS』のお話をいただいた上で書いてはいるんですけど、その時に正しいと思ったことを書いた曲が選ばれてラッキーって感じです(笑)。実は、考え方が結構ガラッと変わったんです。メジャーで活動していくには聴いてもらえる曲を書かなければってことが頭の片隅にずっとありつつ、職人気質もあって…という気まぐれな表現者なところが僕にはあると思うんですけど、そのどっちつかずの状態がずっと続いていたんですよ。前回の『the Sun』(2018年1月発表)ってアルバムも改めて聴いてみると、めちゃめちゃ迷っている。その迷いが素直に出ている。そういう作品だったから、その後のツアーも何か見定めたものがあったわけではなくて、試行錯誤が続いていたんですけど、この間、渋谷でライヴした時にやっとすっきりしたんです。“もう売れるのやめますわ”ってMCで口走ってしまったんですけど(笑)、自分で客観的に聴いた時に自分が120パーセントやりたい音楽を作ってなかったのかもしれない。いろいろなことのバランスを取ろうとしていたんじゃないかって。もちろん作っている時は一生懸命やっているから気付かないんですけど、感情を音に乗せている実感が自分にはあるし、会場全体がひとつになって熱を帯びている瞬間も手応えとしてあるんだから、それを信じれば良かったのに、狙っていこう、当てていこうという考えがどこかにあったのかもしれない。普段、バンドで活動していると、誰それの売上げとか、ライヴ会場のキャパとか、自分たちの数字とか、リアルに直面はするんですけど、そこを気にしてもしかたないというモードですね、今はすごく。

──結果、「Lonely Go!」はバンドサウンドを改めてアピールする、疾走感が印象的な曲になりましたが。

打ち込みで音をいっぱい入れることができるこのご時世に、ギターロックを4人の音だけでガーンと鳴らしているところが面白い。今現在、立ち返っているのはそこで、ライヴで同期も出したりしますけど、結局は4人で鳴らしている音がどれだけ自分らを象徴している音になっているのかってところを伝えるべきというか。『the Sun』を作った時は頭の中にサポートのミュージシャンが居て、バーン!と鳴った時、カラフル!みたいな(笑)。それがいいと思っていたんですけど、今は真逆の方向に進んでますね(笑)。

──そう思ったきっかけって何かあったのですか?

それこそライヴの時に口走った“売れんでもいいわ”っていう(笑)。“売れんでもいいわ”って言うとめっちゃ語弊があるんですけど、もちろん評価はされたいし、いろいろな人に聴いてほしいと思うけど、“だからこうする”ってことではなくて、僕たち自身がやっていることが育っていってほしい。僕たちが作った作品を売るっていう、僕らとは違う発想の人たちがいるんだから、それはその人たちに任せるべきってことですよね。そのために血の通った作品を作って、何かを感じてもらわないと。今の人たちってすごく賢いから、頼まれなくてもやってほしいことができるし、それが効果的に働いている場面もいっぱい目にしているけど、それは本当の意味でミュージシャンなのかって。そう思いながら自分もそうなりかけていたんで、危ない危ない。何が正解かなんて自分で決めるしかないし、“いつかこんなことができたらな”なんて思っている時間なんてないと思うから、やりたいことをやろうって。“どう見られるべきか? どういう曲を作るべきか?”なんてことをするために生まれてきたのかなっていう(笑)。ただ、そういうことをするためにメジャーデビューしたんですけど、そんなことをするために生まれてきたのかなと考えると、それはちょっと違うというか…。自分が自分のライヴの客になることはないですけど、“嫌やな。そんなことを考えている奴の歌を聴くのは”と思いました。

──カップリングの「Good-bye My Old Self」ですが、「Lonely Go!」以上に森さんの正直な気持ちが表現されている?

「Lonely Go!」を作り始める頃にはすでにあって、さっき言った渋谷のライヴで歌った時、“しっくりくる。めっちゃ気持ちが入る”と思って、“こういう曲は久しぶり。これをやらなあかんねん”ってことに数カ月後に気付くんですけど、この曲をお茶の間で流せるかって言ったら、それは時代が変わらないと難しい。でも、僕はこの曲がものすごく好きなんですよ。超しっくりくる。そういう曲を歌いたいですね。

──この曲、僕も大好きです。それにロックがお茶の間に流れる必要もそんなにないと思うし。

そこを意識しすぎていたというか、いろいろ考えすぎてましたね。“メジャーに行けば、音楽だけに専念できる”って言うけど、じゃあ、ギターを毎日弾いて、曲も1日10曲作るかっていうと、そうでもない。もっと一生懸命にやるべきじゃないかって思ったりもして。

──タイトルは“これまでの自分にさよなら”って意味なんですけど、歌詞の中では相手の女の子に“さよなら”と言っていて、主人公は実はそんなに反省していないんじゃないかって(笑)。

考察が深い(笑)。仮タイトルが“Good-bye My Old Self”だったんです。そのあと、“恥”ってタイトルにしたら、こっちのほうがいいと言われて変えたんですけど、“恥”で押し通すべきでした(笑)。今はそういうモードなんですよ。言いたいことを言おうっていう。

取材:山口智男

OKMusic編集部

最終更新:1/5(土) 10:02
OKMusic

あなたにおすすめの記事