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2019年将棋界が始動 指し初め式に広瀬竜王、高見叡王、渡辺棋王らがそろい踏み

1/6(日) 0:12配信

スポーツ報知

 将棋界の新春恒例行事「指し初め式」が5日、東西の将棋会館で行われ、東京では広瀬章人竜王(31)、高見泰地叡王(25)、渡辺明棋王(34)、羽生善治九段(48)ら、大阪では豊島将之2冠(28)=王位、棋聖=、斎藤慎太郎王座(25)、久保利明王将(43)らが出席した。

 仕事始めに一年の幸福や健闘を祈念し、一局の将棋を棋士や関係者らが一手ずつ指し継いでいく伝統行事。東京では、将棋会館(東京都渋谷区)前にある鳩森八幡神社で「将棋堂祈願祭」も行われ、ファンも参列した。

 タイトルホルダーたちが高さ1・2メートルに及ぶ巨大な駒を参拝する祈願祭が終わると、日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(49)は「昨年は羽生さんの国民栄誉賞受賞に始まり、若手棋士の躍進など非常に活気に満ちあふれた一年だったと感じております。本年も日本将棋連盟として将棋と日本文化の発展に邁進して参りますので、引き続きご交誼(こうぎ)を賜りますよう、宜しくお願い致します」とあいさつした。

 その後、将棋会館の特別対局室で行われた指し初め式には、将棋連盟子供スクールの児童らも参加。普段は緊張感に満ちた対局室に笑顔と笑い声が広がった。棋士側が上座、関係者側が下座で一手ずつ指し継いでいくが、勝負を付ける前に終えるのが慣例となっている。

 昨年末、羽生九段との竜王戦7番勝負をフルセットの末に制した広瀬竜王は「肩書も変わって、これからはより一局一局(マークされて)厳しくなると思いますけど、毎局、自分らしい将棋を指せるように心掛け、ひとつでも多く実績を挙げられるように頑張りたいと思います」と抱負を述べた。2月に開幕する棋王戦5番勝負では挑戦者として渡辺棋王に挑む。

 一気の2冠のチャンスとなるが「いろんな棋戦で活躍出来るのがトッププロの条件だと思っているので、棋王戦の後にもチャンスが残るよう、年明けから頑張っていきたいと思います」と、さらに先を見据えた。

 昨年5月、新設のタイトル戦となった叡王戦の決勝7番勝負で金井恒太六段(32)を4連勝で制した高見叡王は、年頭の抱負として「年越しの瞬間はニコニコ生放送で解説していました。解説によって応援して下さる方が増えた自分としては、自分らしい年越しだったなあと思います」と笑顔。春に控える防衛戦の話題には、顔色を変え「前期は、まさに高みを目指して戦った7番勝負でしたけど、今回は(自分の地位を)狙いに来る方がいる7番勝負。重圧の掛かる勝負になりますが、(叡王戦特有の)持ち時間変動制を経験している強みもあると思います。7番勝負のことが毎日、心の中を占めています」と力強く語った。

 タイトル獲得後の下半期は勝ち星が集まらなかったが「もがき苦しんだ半年間でしたけど、その分を1月からは取り戻せる気がしています。自信を失ったりしないよう、応援の声や言葉、全てを良い力に変えたいです」と誓った。

 今月13日に開幕する王将戦7番勝負で久保王将に挑戦する渡辺棋王は「年明けから対局があるので、今年の年末年始は休まなかったです」と既に表情は戦闘モードに突入。逆に、2月からは広瀬竜王の挑戦を受ける棋王戦5番勝負を控える。勝負の冬となるが「3月までタイトル戦が続くので、うまく乗り切りたいなと思いますね」と抱負を述べた。

 昨年度は棋士人生初の年度負け越しと苦しんだが、今期は現在23勝7敗と完全復調。「(状態は)ここ何年かの中ではいちばんいい感じはします。一昨年が良くなかったので、修正がうまくいったかなと思います」と手応えを感じている様子だった。

最終更新:1/6(日) 0:48
スポーツ報知

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