ここから本文です

桑田佳祐の頬に残された「偉大なキスマーク」 サザンが紅白で見せた夢舞台

1/6(日) 7:01配信

BuzzFeed Japan

「昭和最後の紅白」と比べると…

「国民的バンド」の称号は所与の前提などではなく、サザンがパイオニアとして新たな地平を切り開いてきた結果、ついてきたものだ。

大衆の心に寄り添い、ヒットを連発し続ける陰には、長距離歌手の孤独と懊悩があっただろうことは想像に難くない。

サザンの紅白出場は2014年以来、4年ぶり5度目。NHKホールでの歌唱は、実に35年ぶりである。

音楽界の鬼っ子として登場したサザンが、紅白という大衆音楽の殿堂で大トリを務める。しかも歌うのは、発表当時あまりの革新性ゆえに賛否両論を巻き起こした「勝手にシンドバッド」だ。

1988年、「昭和最後の紅白」では、紅組のトリを小林幸子が、白組のトリを北島三郎が務めた。いまその位置にサザンがいることを考えると、感慨深いものがある。

北島三郎から受けとったもの

2番に入ると、出場歌手がこぞってステージに上がり、大合唱になった。石川さゆりも、嵐も、ゆずも、郷ひろみも、星野源も。さしずめ、サザンオールスターズ&オールスターズだ。

「今 何時?」で北島にマイクを向け、「ありがとう、サブちゃーん」と歌う桑田。2人が手を取りあう場面は、北島から桑田へバトンが受け渡されたかのようにも見えた。

桑田が一人で流行歌をカバーする人気ライブ「ひとり紅白歌合戦」は昨年11~12月の第3回をもって完結したが、そこでも桑田は北島の代表曲「与作」を歌っている。

紅白の舞台でも、「まつり」を歌う北島の後ろに、メンバー総出で応援に駆けつけるなど、大先輩への敬意を欠かすことはなかった。

古き良き歌の心を継承し、日本の音楽界をこれからも牽引していく――。

ロックミュージシャンでありながら、歌謡曲のDNAをも血肉化してきた、桑田の志と矜持を感じた瞬間だった。

紅白最大の「事件」

今回の紅白で最大の「事件」が起きたのは、その直後のこと。ユーミンがやってきて、おもむろに桑田の右頬へキスしたのだ。

「ラーラーラーラララ、ユーミンさん」

「ラーラーラーラララ、桑田くん」

70年代から日本の音楽シーンをリードしてきた2人が、即興のデュエットを繰り広げる。

2人の競演は、1986、87年に放送された「Merry X'mas Show」(日本テレビ系)のテーマソング「Kissin' Christmas (クリスマスだからじゃない)」を共作して以来ではないだろうか。

過日の「ひとり紅白」でも、桑田はユーミンの「真夏の夜の夢」と「ひこうき雲」を歌い上げている。思わぬ形で実現した、リスペクトの応酬が小気味いい。

2/3ページ

最終更新:1/6(日) 12:03
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事