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間近に迫る「定年レス時代」あなたはどう生き残る

1/6(日) 11:00配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

今や「人生100年」。平均寿命が延びる一方、年金や医療といった公的サービスは財政難による切り下げが避けられず、「老後は仕事せずのんびり」という生き方はますます難しくなる。間近に迫る「定年がない時代」。あなたにとって幸せなのだろうか?

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「1社に人生ゆだねる方がハイリスク」

「定年まで12年。逃げ切れる、と思っていたのに……。甘かった」

大手事務機メーカーの首都圏の事業所で技術者として働いていた岸本輝樹さん(48)は2018年の年明け早々、勤務先の事業再編に伴う希望退職募集といったリストラ策が発表された時、こう痛感した。

大学院で光工学の修士号を取得後、勤めていた大手電機メーカーの所属部署が大手事務機メーカーに買収され、2003年にそのまま転籍した。

「今度こそ、ここで定年まで勤めるのだろう」

当たり前のようにそう考え、業務用大型プリンターの開発・設計に打ち込んできた。

そこへ寝耳に水のリストラ策発表。岸本さんには専業主婦の妻と、5歳と3歳の子どもがいる。会社に残る選択肢もあったが、すぐに希望退職への応募を決断した。

「自分が60歳になっても子どもは高校生。技術者としてできるだけ長く働けるスキルを身につけるには、今動くしかない」

このところ開発費は絞られ、新しく図面を引いたのに試作品が作れなかったり、新しいテーマに取り組むことが難しくなったりしていた。このまま残っても、自分の価値は下がっていくだけだ。

技術者派遣大手のメイテックに2018年8月、正社員として採用された。今は「画期的な家電製品」の開発を目指すベンチャー企業に派遣され、製品設計を担当する。

これまでの経験が活かせる一方、「今の仕事の半分くらいは新しいことへの挑戦」(岸本さん)だ。今後、ニーズが高いスキルをさまざまな派遣先で身につけていければ、年齢と関係なく昇給も期待できる。

「一つの会社に人生をゆだねる方がハイリスク」

今はそう思う。

年功制にとどめを刺す「定年消滅」

正社員の年功制や新卒一括採用などを柱とする「日本型雇用」。若いころは賃金を抑える代わりに、子どもの教育や自宅の購入で物入りな中高年になると賃金が増え、定年時にはまとまった退職金ももらえる。

一つの会社に長くいるほどトクするこの仕組みによって、勤務地も仕事も選べない代わりに正社員は「生涯の安定」が保証され、企業も使い勝手の良い人材を囲い込めた。

ただ、日本では正社員の解雇はそう簡単ではなく、いつまでも居座るシニア社員が出てきかねない。だから、ある年齢で一律に社員のクビを切る定年制がセットになっている。

そんな日本型雇用が崩れ始めた、と言われて久しい。

バブル崩壊を境に経済が右肩上がりだった時代が終わり、正社員のリストラは珍しくなくなり、非正規の働き手が大きく増え、家族のかたちも多様化したことが背景にある。

それでも老舗の大企業を中心に日本型雇用は根強く残っていたが、いよいよとどめを刺される時が来そうだ。決め手となるのが「定年消滅」だ。

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