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Twitterで話題の「#僧衣でできるもん」 発案した僧侶の真の狙い

1/6(日) 12:37配信

BuzzFeed Japan

年末年始にかけ、Twitterで「#僧衣でできるもん」というハッシュタグが拡散している。バク転をしたり、ジャグリングをしたり、ドラムを叩いたりーー。僧侶たちが様々なパフォーマンスを繰り広げる動画の数々。なかには1万リツイートを超えているものもある。しかしこれは、ただの「一芸披露大会」ではない。深い想いがハッシュタグに込められていた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【動画】Twitterにアップされた「#僧衣でできるもん」

そもそも事の発端は、年末にあった読売新聞の報道だった。

【「僧衣で運転」に青切符、法事行けぬと宗派反発】という12月29日付の記事で、福井県の男性僧侶(40代)が昨年9月、僧衣を着て車を運転したことを理由に、県警に青切符を切られていたことを報じた内容だ。

記事によると、違反内容は「運転に支障のある和服での運転」だったという。男性は「法事に行けない」として、反則金6千円の納付を拒否。裁判で「僧衣でも安全運転できると裁判で主張したい」と話しているという。

男性に適用された福井県道路交通法施行細則には、こう書かれている。

《下駄、スリツパその他運転操作に支障を及ぼすおそれのある履物または衣服を着用して車両(足踏自転車を除く。)を運転しないこと》

県警は読売新聞の取材に対し、「僧衣がすべて違反ではなく、状況による」としており、記事は「基準は明確ではない」と言及している。

仏教界に広がった波紋

「ニュースを見て、これは困ったなと思いました」

そうBuzzFeed Newsの取材に語るのは、ハッシュタグを最初に呼びかけた、山梨県にある法源寺住職の横山瑞法さん(37)だ。

「決して法令遵守や安全運転を軽んじている訳ではありません」とした上で、こう語る。

「私たちは檀家さんのお宅へお経回りに行ったり、通夜・葬儀の会場へ向かったりする時には、おそらくここで僧衣と言われているであろう、改良衣とか道服と呼ばれる服装で出掛けます」

「一日に何件も回らなければならないこともあり、その度に洋服に着替えなければならないということになると、今まで通りの仕事量をこなすことが到底難しくなります。そうなると、僧侶自身も困りますし、檀家の皆さんを困らせることになってしまいます」

実際、そう感じた僧侶たちは少なくなかったようだ。読売新聞の報道は、年の瀬の仏教界に大きな波紋を広げたのだ。

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最終更新:1/6(日) 13:21
BuzzFeed Japan

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