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韓国、反論ビデオ公開も“墓穴”…核心の「レーダー照射なかった」証明できず 伊藤元海将「日本と再協議したいのが本音」

1/7(月) 16:56配信

夕刊フジ

 韓国軍が世界に大恥をさらした-。同国海軍の駆逐艦が昨年末、海上自衛隊のP1哨戒機に危険な火器管制用レーダーを照射した問題で、韓国国防省は4日、日本の主張に反論する動画を公開したが、支離滅裂で感情むき出し、三流映画のようなBGMまで入り、反論の核心である「レーダー照射はなかった」という証明はできなかった。軍事のプロだけでなく、素人が見ても抱腹絶倒の内容で、軍だけでなく、韓国という国家の信頼も地に落ちた。決定的証拠を握っている防衛省は今後、客観的データをもとに「無法国家」に真実を突き付けていく。

 「韓国側はかえって墓穴を掘った」

 潜水艦「はやしお」艦長や、海幕情報課長、海上自衛隊呉地方総監などを歴任した、金沢工業大の虎ノ門大学院教授、伊藤俊幸元海将は、韓国国防省が公開した動画について、こう語った。

 世界が注目した韓国国防省の反論動画は4分26秒。おどろおどろしいBGMが流れ、韓国語で「北朝鮮籍とみられる船を人道的に救助中、P1哨戒機が韓国駆逐艦に低空飛行し、脅威を与えた。日本は謝罪せよ!」などと、相変わらず、被害者を装う主張を繰り返していた。

 だが、動画の大半が、防衛省がすでに公開した現場映像を利用したもの。新たに、はるか遠くを飛行する海自哨戒機が映った、韓国海洋警察撮影の映像も流しているが、わずか11秒だけ。韓国国防省が「威嚇的な低空飛行」と批判するような映像は一切なかった。

 最大の核心である、「韓国側は火器管制用レーダーを照射していない」という主張を裏付ける証拠もゼロ。ただ、冒頭の指摘の通り、自分で自分のクビを締めるような部分が多々あった。

 韓国国防省は、動画の字幕で「日本の哨戒機は駆逐艦の150メートル上で、500メートルの距離まで接近した」と抗議している。

 この高度と距離はICAO(国際民間航空機関)の「安全上の規則」に合致しており、何の問題もないが、韓国側は「この規則は軍用機には適用されない。日本側は恣意(しい)的にねじ曲げ、解釈してきた」などと噛み付いている。

 前出の伊藤氏は「韓国海軍のP3Cも含め、世界中の海軍哨戒機は、この数値を基準として行動している」と指摘する。つまり、韓国側のイチャモンこそが、逆に、海自哨戒機が、韓国駆逐艦から500メートル以上の距離をとって安全飛行していたことを証明しているのだ。

 さらに動画では、韓国駆逐艦が海自哨戒機から受信した通信音声も公開している。

 伊藤氏は「動画では『JAPAN NAVY(海上自衛隊)』と、はっきり聞こえる。ノイズはあっても、あの程度なら、海自の艦艇の通信士ならば交信は可能だ。海自哨戒機からの呼びかけに意図的に応じず、やり過ごしていたことを示す、何よりの証拠といえる。それを、『電波が微弱で聞こえなかった』と言うのなら、よほど韓国海軍の能力は低いと示すようなものだ」と語る。

 今回の動画を見た軍事のプロたちは一斉に、《専門家が見れば明らかに分かる映像を公開して、「脅威を与えた」なんていっても、国際社会では一笑に付されるだけ》(航空自衛隊元空将、織田邦男氏)、《爆笑した。思わず「なんでやねん!」とツッコミを入れてしまった》(軍事ジャーナリストの井上和彦氏)などと、あきれ返るような発信をしている。

 結局、韓国側は日本側への反論を企てながら、すべて失敗に終わった。

 一体、世界に恥をさらす動画を公開して、韓国は何を狙っているのか。

 伊藤氏は「動画の最後に、日本側に『証拠資料があるなら、実務協議で提示すればよい』と字幕で言っている。つまり、『日韓の防衛当局間でクローズド(=非公開)でもう一度協議し、一連の事態を早期に解決させたい』という隠れたメッセージがあると読み取れる。これが韓国の本音だろう。それでも、韓国は『ごめんなさい』とは言わないだろう。最後は日韓双方で『再発防止のために』ということで折り合うのではないか」と分析した。

 それでは、優しすぎないか。いわゆる「元徴用工」判決も含めて、信頼関係が壊れた隣国に、同情は禁物だ。

最終更新:1/7(月) 16:56
夕刊フジ

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