ここから本文です

SPA!「ヤレる」女性大生企画で謝罪。大学と署名女子大生の怒りの声

1/7(月) 21:37配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

大学側は厳重抗議を検討中

同誌は2018年10月23日号でも「この女子大生がエロい!2018年ランキング」という特集で 「ヤリマン生息数が多い大学」「合コンお持ち帰り率の高い大学」「ストリートSEX率の高い大学」「就活ビッチの多い大学」というランキングを掲載している。

「コンプレックスが強く頭の良い大学出身者の押しに弱い」「偏差値が高くないので肩書きに弱い」など誹謗中傷のような内容で、ランキング自体もイベントサークルの代表やナンパ塾の講師・ナンパ師などの個人の見解に基づくものだ。SPA!編集部は「ヤレる女子大学生RANKING」はギャラ飲みの実態を描く過程で作成したものだと主張するが、以前から類似の企画は繰り返されており、言い訳に過ぎないだろう。

SNSには大学に対して「出版社に抗議してほしい。 これを黙認する大学なら、親は安心して娘を預けられない」という意見も出ている。

「ヤリマン生息数が多い大学」1位、「ヤレる女子大学生RANKING」2位と記されていた大妻女子大学に大学としての対応を取材すると、

「この度の記事のような女性蔑視につながる内容を掲載されたことについて時代の流れに反するものでもあり、誠に残念に思います。本学、本学学生及び卒業生の名誉と尊厳が傷つけられたことは、大変遺憾に思います」(広報・入試センター)

とコメント。「現在、出版社に対して厳重抗議すべく検討中」とのことだった。

消費されることにNOと言いたい

『週刊SPA!』は今後について、

「セックスや性にまつわる議論については、多種多様なご意見を頂戴しながら、雑誌として我々にできることを行ってまいりたいと思っています」

と述べるに止まった。

これらの謝罪コメントについてツイッターでは「本当に反省しているのか分からない」「雑誌の読者層を考えれば『読者の気分を害してしまった』じゃなくて、準強制性交等の教唆を詫びなきゃ」など批判的なコメントが多く見られる。

上記のお詫びから5時間後、『週刊SPA!』編集部からは「購買してくださった読者あっての雑誌ですので、ご意見については真摯に受け止め誌面に反映していく所存です」と“追い”謝罪コメントが届いた。

今回の記事はセクシャル・コンセント(性的同意)を軽視し、性暴力につながりかねない加害性を含んでいる。就活を「ネタ」に誘うようなアドバイスはパワハラでもあるだろう。問題の本質を同誌編集部が理解しているのか疑問に思う。

「大学名を出して何がしたかったのか、女性をどう思っているのか編集部に聞きたい」

そう言うのは、『週刊SPA!』への抗議署名「女性を軽視した出版を取り下げて謝って下さい」を立ち上げた山本和奈さん(21)。国際基督教大学(ICU)4年生で、教育格差をなくすために活動する国際NGO「Educate For」の代表も務めている。SNSを通じて今回の記事を知り、驚いたという。

「大学生の約半数は未成年です。本来であれば社会に守られるべき存在なのに、こうして『性的に消費して当然』というメッセージがメディアを通じて発信される現状に驚き憤っています。

一方で女性誌も『どうすればモテるか』という内容ばかりで、私たち女子大学生も男性から性的に見られることに慣らされてしまっている。こんなのおかしいよね?と、今回のことをきっかけに同世代の女子に向けて問題提起を続けていきたいです」(山本さん)

(文・竹下郁子)

2/2ページ

あなたにおすすめの記事