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巨人・長野が広島に流出…FA丸の人的補償 坂本勇「ショック」

1/8(火) 7:00配信

サンケイスポーツ

 巨人がフリーエージェント(FA)で獲得した丸佳浩外野手(29)の人的補償として、広島に長野久義外野手(34)が移籍することが7日、両球団から発表された。長野は2010年にドラフト1位で入団し、12年からのリーグ3連覇(うち1度は日本一)に貢献した主軸だけに、衝撃の流出。昨年末にFAで獲得した炭谷銀仁朗捕手(31)の人的補償で内海哲也投手(36)が西武に移籍したのに続き、生え抜きの功労者が巨人を去る。

 球団が仕事始めとなった七草の日。新年早々、巨人に衝撃が走った。またも人的補償で花形選手が移籍。長野の広島入りが決まり、内海に続くベテランの流出となった。

 「3連覇している強い広島カープに選んでいただけたことは選手冥利に尽きます。自分のことを必要としていただけることは光栄なことで、少しでもチームの勝利に貢献できるように精いっぱい頑張ります」

 長野自身は球団を通じて前向きなコメントを発表したが、巨人は大きなショックに見舞われた。

 この日の朝、広島から連絡が入った。大塚淳弘球団副代表編成担当によると、日本時間午前10時半頃、米ロサンゼルスで自主トレ中の長野に電話で通知。長野は元気のない様子だったという。大塚副代表は「申し訳ないと謝った。2度ドラフトを蹴って入ったいきさつもある」と明かし、「若返りもあった。全体のバランスを見てプロテクトした(移籍させない28人を決めた)が、まさか」と神妙な表情で話した。

 長野は2006年秋のドラフト会議で日本ハムから4位指名されたが、巨人入りを熱望していたため入団を拒否。日大からホンダに進み、08年にはロッテから2位指名を受け、これも拒否した。

 翌09年秋に晴れて巨人に1位指名されると、ドラフト会議当日に原監督の訪問を受け、背番号7のユニホームをもらって笑顔を見せた。1年目の10年に打率・288、19本塁打、52打点で新人王になり、11年には首位打者、12年には最多安打。看板選手の地位を確立し、16、17年には選手会長も務めた。33歳だった昨季も116試合に出て打率・290、13本塁打、52打点を記録した。

 巨人は昨年12月にも人的補償で通算133勝の内海が西武に移籍。12年からのリーグ3連覇などに貢献してきた生え抜きの両ベテランを失った。石井一夫・代表取締役社長兼編成本部長は「チームの変革の時期とはいえ、内海選手に続き、チームの顔として活躍してくれた長野選手を送り出すのは断腸の思い」とのコメントを発表。無念さをにじませた。

 長野の帰国時期は未定で、会見は20日以降になる見込み。面倒見のいい兄貴分として慕われ、チームの和を大切にする気遣いの人として知られる男は、「9年間応援してくださったジャイアンツファンの皆様のおかげで苦しいことも乗り越えることができました。ありがとうございました。ジャイアンツと対戦することを楽しみにしています」と感謝した。その初対戦は3月29日、今度は本拠地となるマツダスタジアムでの開幕戦。驚天動地の移籍劇を経て、広島で再スタートを切る。

 ★動揺隠せず

 長野と仲良しコンビだった4学年下の坂本勇は、動揺を隠せなかった。沖縄で自主トレ中の主将はサンケイスポーツの取材に、「ずっと一緒にやってきたので、寂しいという気持ちが一番大きいです。ショックがデカすぎて今は言葉が思い浮かばないですが、これからもともに頑張るしかない」と懸命に前を向いた。2012年には最終戦で坂本勇が3安打して2人同時で最多安打(173本)を獲得するなど、生え抜きの看板選手として戦力面、人気面でチームの軸として引っ張ってきた。

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