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【大相撲初場所】稽古総見で露呈 実戦不足の稀勢の里は15日間持たない

1/8(火) 16:34配信

東スポWeb

 これで本番に間に合うのか…。大相撲初場所(13日初日、東京・両国国技館)を控えた7日、横綱審議委員会による稽古総見が国技館で行われた。引退危機に直面する横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)は横綱鶴竜(33=井筒)、大関豪栄道(32=境川)と6番取って3勝3敗。質量ともに物足りない内容で厳しい意見が相次いだ。初日が刻一刻と迫る中、和製横綱の不安は募る一方だ。

 和製横綱が進退をかけて臨む本番へ向けて、大きな不安を残した。横綱、大関陣との申し合い稽古では最初の数番で息が上がり、スタミナ不足を露呈。相手に押し込まれる場面が目立ち、相撲内容も精彩を欠いた。さらに、豪栄道と取った最後の相撲で左太もも付近を強打。申し合いを途中で切り上げ、番数は横綱、大関陣では最も少ない6番にとどまった。

 稀勢の里は昨年11月の九州場所を途中休場し、12月の冬巡業も全休。他の部屋の関取衆と相撲を取ったのは、前日6日の1日だけだ。この日の番数を含めて、実戦不足の印象は否めない。稽古後の稀勢の里は「(左太もも付近は)ちょっと俵に打った。問題ない。9月の横審(稽古総見)より動きはいい。いい稽古になった」と前向きに捉えたが、周囲の評価は厳しい。

 横審の北村正任委員長(77=毎日新聞社名誉顧問)は「気力は感じた。体はかなり戻っているのでは」と話す一方で「あとは相撲勘を早く取り戻してほしい。少し不安が残る。番数が少ない? それはある。あと4、5番でも取ってもらえれば」と物足りなさを口にした。横審は九州場所後、横綱に対して史上初めてとなる「激励」の決議を下したばかり。この日の総見で、低評価を覆すインパクトを残せなかったことは確かだ。

 日本相撲協会の八角理事長(55=元横綱北勝海)も「立ち合いが軽い。本人が一番、歯がゆいのでは」と指摘。総見を視察した相撲解説者の北の富士勝昭氏(76=元横綱)に至っては「一見、元気そうに見えたけど…長続きしないよな。あれぐらいで、すぐに音を上げちゃうの?(稽古が)短すぎる。15日間は持たない」とばっさりだ。

 和製横綱は運命の場所本番へ向けて「やるだけですね」と短い言葉に決意をにじませたが…。果たしてここから万全の状態に仕上げることができるのか。いずれにせよ、残された時間はあとわずかだ。

最終更新:1/8(火) 16:34
東スポWeb

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