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トルコ大統領、米軍撤収条件めぐり米非難

1/8(火) 23:53配信

産経新聞

 【カイロ=佐藤貴生、ワシントン=住井亨介】トルコのエルドアン大統領は8日、米政府がシリアからの米軍撤収の条件として、少数民族クルド人の民兵部隊を攻撃しないとの保証をトルコ側に求めたことについて、「大きな過ちだ」などと非難し、予定されていたボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)との会談を行わず、ボルトン氏はトルコを出国した。

 ロイター通信によると、ボルトン氏は面会を望んでいたが、エルドアン氏は記者団に対して「会う必要はない」と述べた。両国関係が冷え込むことが予想され、米軍のシリア撤収計画にも影響が及びそうだ。

 米軍撤収の新たな条件は6日、ボルトン氏が表明。ポンペオ米国務長官も「エルドアン氏がトランプ米大統領に(クルド人の)安全を保証した」とし、ボルトン氏とトルコ側が具体的な内容を協議するとしていた。

 エルドアン氏は8日、「ボルトン氏は大きな過ちを犯した」とし、クルド人民兵部隊の問題では「私たちは妥協できない」と述べ、米側を強く批判した。トランプ氏とは米軍の撤収計画で合意に達していたが、「異なる声が米政権の別々の場所から現れている」と不満を示した。

 米軍はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に際し、シリア北部のクルド人民兵組織「人民防衛部隊」(YPG)などと連携してきたが、トルコは独立を目指す自国内の非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と一体の「テロ組織」だとして、YPGを攻撃すると圧力をかけていた。

最終更新:1/8(火) 23:53
産経新聞

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