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老人ホームなのに人がいない?「住宅方有料老人ホーム」とは

1/8(火) 17:50配信

ファイナンシャルフィールド

鹿児島県の有料老人ホームで、1ヶ月半の間に6人の入居者が相次いで亡くなり、ニュースとなりました。この施設では介護職員が全員退職してしまい、夜間は施設長しか常駐していなかったとのことで、県が立ち入り検査を行い、実態の把握に乗り出しています。

老人ホームなのに介護職員がいない、というと驚きますが、この施設は「住宅型有料老人ホーム」となっており、「介護職員が何名以上いなければならない」という規定はないのです。

「住宅型有料老人ホーム」はどんなものなのか、見ていきましょう。

有料老人ホームには2つのタイプがある

国が定める規定では、「有料老人ホーム」の定義は「老人を入居させ、次のいずれかのサービスを提供する施設」となっています。

そのサービスとは、(1)介護、(2)食事の提供、(3)家事(洗濯、掃除など)の提供、(4)健康管理の4つで、このうちのどれか1つ以上を提供していればよいことになっています。

介護を提供している施設は、「介護付き有料老人ホーム」となります(以下、「介護付き」)。介護は提供しておらず、そのほかの3つのうちのいずれか1つ以上を提供している施設を、「住宅型有料老人ホーム」と言います(以下、「住宅型」)。

つまり、介護を提供していない老人ホームは「住宅型」となり、介護職員配置基準についても特にありません。冒頭に挙げたニュースの状況も、それ自体では法令違反にならないのです。

入居者は介護が必要になったら、外部の訪問介護事業者と介護保険サービスの利用契約を結び、ヘルパーさんに来てもらうことになります。「住宅型」は、介護を別建てで利用するわけです。
ただ、実態は異なり、「住宅型」にはヘルパーを派遣する訪問介護事業所が併設されていることが多いため、介護職員が常駐していることがほとんどです。

そのため、一見すると「介護付き」と変わらないような雰囲気で、見学に行っても確認しなければ、どちらのタイプか見分けがつかないでしょう。

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最終更新:1/8(火) 17:50
ファイナンシャルフィールド

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