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下関より浜松が狙い目!?手軽な価格で天然とらふぐが食べられる理由

1/8(火) 6:30配信

食べログマガジン

今年もふぐの季節がやってきました。ふぐといえば山口県の下関が有名ですが、実は現在、国内の天然とらふぐの6割が東海地方で水揚げされています。静岡県浜松市の浜名湖畔には、遠州灘の天然とらふぐを楽しめる温泉旅館も多く、冬のグルメ旅行にうってつけです。

浜松で天然とらふぐが楽しめる理由

様々なふぐの中でも最高級とされる天然とらふぐ。産地として有名なのは下関ですが、実は以前から浜松市の舞阪漁港でも水揚げされていました。しかし、地元にふぐの加工処理施設がなかったためほとんどが下関に運ばれ、そこで加工処理を施されてから全国に出荷されていたというのが実情です。

しかし約20年前、温暖化の影響で遠州灘沖の海流に変化が起き、舞阪漁港での天然とらふぐの水揚げ量が増加。これに伴い、2003年、浜松市によって舘山寺温泉にふぐの加工処理工場が建設されました。以来、浜松市では「遠州灘天然とらふぐ」というブランド名で、地元産の天然とらふぐを気軽に味わえるようになっています。

浜松市内の天然とらふぐは、お手頃な価格も魅力

浜松市内の天然とらふぐは、提供価格の安さも魅力のひとつ。たとえば舘山寺温泉の「ホテル鞠水亭」では、遠州灘天然とらふぐづくしの12品のコースを2万円台前半(1泊2食付き)で楽しむことができます。

価格がリーズナブルな理由は、加工処理のために下関へ輸送するコストがかからないため。ひれ酒から始まるコースには、てっさ、てっちり、唐揚げ、ふぐ雑炊といったオーソドックスな料理はもちろん、皮の和え物、土瓶蒸し、寿司、煮凝ごり空也蒸しといった独自の天然とらふぐ料理も組み込まれ、料理長の引き出しの多さに唸らされます。

天然とらふぐの魅力は、養殖ものとは異なる旨みと歯ごたえ。その魅力を満喫できるのは、やや厚めに引かれたてっさと、皮の和え物です。てっさは淡白な旨味に溢れ、細く切られた皮は箸が触れると揺れるほどの弾力。ゆっくりと味わえば、豊かな滋味にしみじみと満たされるはずです。

「煮凝ごり空也蒸し」は、おそらく他では味わえないであろう「ホテル鞠水亭」のオリジナル料理。豆乳を蒸し固めたものにあんをかけた精進料理「空也豆腐」をアレンジしたもので、茶碗蒸しの生地の中に天然とらふぐの煮こごりが入っています。

温かくやわらかな生地の中から現れる煮こごりは、玄妙な味わい。てっちりとふぐ雑炊、甘味まで堪能したら、食後は塩化物泉の温泉に浸かり、幸せを満喫しましょう。

ふぐをめざして、おいしい小旅行はいかが?

浜名湖北東の舘山寺温泉や、浜名湖北西の支湖の猪鼻湖畔に位置する三ケ日温泉には、さまざまな宿があり、穏やかな浜名湖を眺めながら遠州灘天然とらふぐを楽しむことができます。

遠州灘天然とらふぐの旬は、2月まで。この冬はとらふぐを食べに、浜松を目指してみてはいかがでしょうか?

文・写真:小松めぐみ

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