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昨年225隻…北漂着船、過去最多の異常 前年から倍増、遺体12体の謎も

1/9(水) 16:56配信

夕刊フジ

 日本海沿岸に昨年1年間、北朝鮮からとみられる木造船が漂流・漂着したと確認された件数が、過去最多の225隻に上ったことが8日、海上保安庁の調べで分かった。日本の排他的経済水域(EEZ)での違法操業が後を絶たないうえ、覚醒剤の密輸や工作員の偽装上陸という可能性も捨てきれないため、関係当局は警戒を強めている。

 海保のまとめによると、昨年の漂流・漂着数は前年の104隻から倍増した。統計を取り始めた2013年(80件)の3倍近くになった。特に、11月が107件、12月が56件と全体の7割を占めた。

 異常な増加について、海保の広報担当者は「日本海がしける冬に入って急増した。北朝鮮漁船が日本海中央の好漁場、大和堆(やまとたい)から、操業海域を北方に広げて大挙したこともあり、北海道での件数が増加した。昨年と同様、ピークは過ぎて2月までは2ケタの件数が続き、以後は減るのではないか」と分析する。

 北朝鮮漁船の凶暴化も指摘されている。

 海保は現在、EEZの境界付近まで巡視船などを出動させて、取り締まりを強化している。これに対し、巡視船への投石などが昨年だけで約20件もあったのだ。

 さらに、気になることがある。225隻という漂流・漂着数に対し、遺体は5件、12体しか発見されていない。

 関係当局は、違法操業以外の可能性も想定しており、日本の安全を守る体制強化が急がれる。

最終更新:1/9(水) 16:56
夕刊フジ

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