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藤井七段、あるぞ!杉本七段と順位戦次局で師弟アベック昇級

1/9(水) 6:45配信

スポニチアネックス

 大阪市内の関西将棋会館で8日に指された順位戦C級1組で、今年初戦を白星で飾った将棋の最年少プロ棋士・藤井聡太七段(16)。悲願のタイトル挑戦、獲得を目指す1年で幸先のいいスタートを切った。

 角換わりの流行系指し手で、序盤からともに激しく駒を動かして火花を散らしたが、徐々にリードを広げ、押し切った。同組(3月まで10戦)成績はこれで8戦全勝。C級2組に所属した前期から続く順位戦デビュー以来の連勝を「18」に延ばし、中原誠十六世名人(71=引退)が持つ最多記録に並んだ。

 一方、同日に都内の将棋会館で実施された同組の他の対局。藤井の終局後、同じく7勝無敗で並んでいた2人のうち、近藤誠也五段(22)が敗れて1敗となり、師匠・杉本昌隆七段(50)は無敗を守って藤井と並ぶ8戦全勝とした。

 同組で来期B級2組に昇級できるのは、上位2人だけ。来月5日の9戦目で藤井は1敗の近藤と、杉本はもう1人の1敗の船江恒平六段(31)と対戦する。そこでともに勝てば最終局を残して、来期B級2組への“師弟そろい踏み昇級”が決まることになる。また、藤井はその場合、2期連続の一期抜けというまた偉業も重なる。

 この日の終局後、杉本との同時昇級の可能性について問われた藤井は「やるべきことは自分自身の目の前の一局一局に全力を尽くすこと」とコメント。ただ、同時昇級実現ならうれしくないはずがない。対局場は藤井がプロ入りして以降、初めて公式戦での師弟対決が実現した、昨年3月の王将戦と同じ関西将棋会館。終局後、今度は師弟が一緒に喜びに浸り、がっちり握手するメモリアルな場面が実現するかもしれない。

 一方、藤井は20日に地元・愛知で行われる朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメントが次の対局予定。昨年2月に初優勝の最年少記録(15歳6カ月)を更新した棋戦といえば、将棋ファンならずとも覚えているはずだ。

 朝日杯では1回戦で稲葉陽八段(30)とぶつかり、勝てば同日の2回戦に進む。2回戦まで勝ち進めば、昨年、同じ舞台で勝って世間をあっと言わせた、佐藤天彦名人(30)との再戦が実現する可能性もある。

 8日の対局で6連勝と、年をまたいで好調を持続している藤井。タイトルを目指す1年を占う意味でも、強者棋士が目白押しのこの朝日杯で、どんな戦いを繰り広げるかも注目してみてよさそうだ。

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