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「受話器は持ち上げます」公衆電話の使い方、分からない子続出

1/9(水) 11:00配信

神戸新聞NEXT

 「受話器は一度持ち上げてから取ります」

 神戸市須磨区、東須磨小学校の多目的教室。緑色の公衆電話を子どもたちが囲む。災害に備え、4年生90人が使い方や災害用伝言ダイヤル(171)について学んでいた。受話器を手前にガチャガチャと引っ張るなど、出だしから苦戦だ。

【図表】固定電話と携帯電話の契約数

 講師は日本公衆電話会兵庫支部長の岡本美治(みはる)さん(76)=同区。1995年の阪神・淡路大震災による大火で、経営する喫茶店を含む一帯が焼け野原になった。仮設店舗の前に公衆電話を設置すると、連日長蛇の列。その体験を教訓に、災害時は優先的に使えることを周知する活動を続ける。

 ダイヤルボタンを押す加減が分からなかったという男児(10)は「家に(固定)電話ないもん」。他の参加者にも「ない人は」と尋ねると、4分の1が挙手。インターホンの受話器と混同している子もいた。

     ◆

 総務省調査では、2001年の携帯電話契約数(PHSを含む)は約6678万件で固定電話を逆転。07年は通話時間も上回った。

 08年の「iPhone(アイフォーン)」国内発売で、インターネット機能を備えるスマートフォン(スマホ)の時代が到来。17年の世帯保有率は75%に上り、20、30代は9割を超える。

 さまざまなサービスを提供するアプリも登場し、動画や音楽などの娯楽から電子マネーなどの金融取引まで活用の幅は拡大。人との「つながり」の形にも大きな影響を与えている。(石川 翠)

■ポケベルは完全終了へ

 携帯電話への過渡期に脚光を浴びたポケットベル。唯一、サービスを続けていた東京テレメッセージも2019年9月の停止を発表した。1968年に開始され、特定の番号をダイヤルすると、呼び出し音とともに数字や文字を通知。「3470(さよなら)」など数字を語呂合わせしたメッセージも流行した。96年には契約数が1千万件を超えたが、現在は医療関係者など1500件程度にとどまる。

最終更新:1/9(水) 13:01
神戸新聞NEXT

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