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レクサスUXはハッチバックのようなSUV。ブランドを引っ張る強い個性と味がある

1/9(水) 7:32配信

carview!

C-HRやカローラスポーツとは格が違う乗り味

UXはC-HRやカローラスポーツと同じプラットフォームを使っているが、現代のプラットフォーム共有は、バッジエンジニアリングとか着せ替えと称された昔の兄弟車とは違う。基本技術を共有することでコストを抑え、浮いた分を様々な機能や性能の向上にまわすのが狙いだ。

とはいえ、それを成功させるには優れたプラットフォームを用意することが前提になる。基本がダメなら、いくら磨き上げても後の祭りになってしまう。その点、GA-Cと呼ばれるプラットフォームを使ったC-HRやカローラスポーツは走りの領域で高い評価を獲得している。その上でUXに適用するにあたり、レクサスはさらなるボディ剛性向上対策を施してきた。同じ素材でもひと手間、二手間をかけた料理というわけだ。また、軽量化対策としてアルミを多用してきたあたりもレクサスならではの贅沢と言える。

走りはじめて最初に感じたのは優れた視界と適度な高さのアイポイント、SUVとしては手頃なサイズが生みだす扱いやすさだ。運転が苦手な人でもリラックスして動かせる。それでいて、乗り味に安っぽさがまったくないのが嬉しい。

なかでも印象的だったのが静粛性。万全の遮音吸音対策によってエンジン、タイヤ、風、外部といった主要騒音をレクサスに相応しいレベルまでシャットアウトしている。エンジン回転を高めたとき、ザラついた路面にさしかかったとき、速度を上げたとき、大型トラックと並んだときなど、UXはあらゆるシーンで納得の静粛性を示す。絶対的な静粛性も高いが、不快な周波数帯の抑え込みや、状況変化による音量の変化幅を小さく抑えているのが感覚的な静かさに大きく貢献していると感じた。クルマの高級感にはいろいろな尺度があるが、静粛性はそのうちの1丁目1番地。その点において、UXはCH-Rやカローラスポーツとの格の違いをはっきりと見せつける。

軽快な200、加速フィールが気持ちいい250h

パワートレーンはハイブリッド(250h)と自然吸気(200)の2種類。いずれも世界最高レベルの熱効率を誇る新開発の2L直 4で、200は発進用メカニカルギアを備えた世界初のCVT「Direct Shift-CVT」を組み合わせる。詳細は省くが、燃費とドライブフィールを高いレベルで両立することを狙ったCVTだ。

250hと200の価格差は35万円ほど。しかしエコカー減税を含めて考えれば実質的な価格差はもっと小さい。実際、現状でのモデルミックスは8:2で250hが多いという。しかし200も捨てたもんじゃない。まず、250hより80kgほど軽いため身のこなしが軽快だ。エンジンも軽快に回るし、僕が嫌いなラバーバンドフィールをほとんど感じさせないCVTの出来映えもいい。燃費面でも、高速道路7割、郊外路2割、山岳路1割のコースをドライブして14km/Lをマークした。同じルートでの250hの燃費は17km/L。道路状況によって変化はするが、200もなかなかの健闘ぶりと言っていいだろう。

とはいえ、僕だったら250hを選ぶ。C-HRやカローラスポーツのハイブリッドが1.8Lであるのに対しUXは2L。わずか200ccの排気量の差が走りの気持ちよさ、とくに加速時のフィーリングに大きな影響をもたらしているからだ。常用域ではさほど大きな違いはないものの、1.8Lハイブリッドは加速時にエンジンがブーンと回って頑張ってる感が伝わってくるケースが多々ある。その点、UXの2Lハイブリッドはエンジンに余裕がある分、エンジンが頑張らない。エンジンとモーターがいい具合に力を出し合った気持ちのいい加速フィールを味わえる。もちろん、アクセルを深く踏み込めばエンジン音は大きくなるが、音質が軽快でこもった成分も少ないから不快じゃないのだ。ここぞというときの加速も250hに軍配があがる。もっとも、モータージャーナリストの間でも好みは半々に割れている。双方に試乗してから決めることをおすすめする。

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最終更新:1/9(水) 7:32
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