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投資の神様にならう、週末ランチの過ごし方

1/9(水) 6:30配信

食べログマガジン

〈食を制す者、ビジネスを制す〉バフェットの気分に浸りながらハンバーガーを食べる【世界的な投資家バフェットの秘密】

少子高齢化によって大きく姿を変えようとしている日本経済。今後、公的年金の受給年齢引き上げもありうる中で、「貯蓄から資産形成へ」という流れが少しずつだが、着実に強まってきている。最近は個人投資家も中高年だけでなく、将来のリスクヘッジのために早くから株式投資を始める若い人も少なくないという。

そんな個人投資家たちにとって憧れの存在であるのが、8兆円以上の資産をもつ世界的な投資家ウォーレン・バフェットだ。今では多くの人が知る著名人となっているが、世間的に存在感を高めたのは、実は60代になってからである。

バフェットは、その存在自体が稀有だ。なぜならバフェットは史上初めて個人投資家としてスタートして株式投資だけで世界的な億万長者になった人物だからである。例えば、ロックフェラーやビル・ゲイツの膨大な資産は、それぞれ石油、ソフトウェアという本業のビジネスが、株式で評価されることによって得られたものだ。

ところがバフェットには、そうした実業がない。株式投資という、勝ち続けることが非常に困難な世界で、40年以上に渡って成果を上げ続けた結果、資産を築いた。いわば、あり得ないことをあり得るものにした奇跡的な投資家なのである。

そんなバフェットは金融のエスタブリッシュメントたちが集まる投資の本場、ウォール街で活躍する投資家ではない。拠点は、ネブラスカ州オマハ。日本でいえば、東京の兜町や丸の内、大手町から遠く離れた九州の熊本あたりから、東京の投資エリートたちを向こうに回して、信じがたいほどの高い投資パフォーマンスを上げているのである。

【恐るべきバフェットの集中力】

「自分はいずれ金持ちになると信じていました。それについては、一瞬たりとも疑ったことはありません」

かつてバフェットはそう語ったことがある。なるほどその夢をバフェットは成し遂げてしまったわけだが、バフェットの日常生活を見れば、それもうなずける。

バフェットの一日は単純だ。評伝『スノーボール』によれば、自宅から車で2.5kmほど先にあるオフィスに朝8時半に到着。テレビを見ながらデスクで新聞や雑誌をチェック。その後は、出資先企業から届く報告書をじっくり読む。いくつかの来客や電話対応をして、また書類に目を通し、17時半には退社。車で自宅に帰り、妻と食事をして、その後はインターネットでブリッジに興じる。22時に一度電話会議をしてから、眠りにつくという。

夜の街で遊ぶこともない。お酒も飲まない。ゴルフなどの趣味もない。つまり、バフェットはお金持ちになって贅沢な生活を送ることに興味はなく、お金を稼ぐという“ゲーム”にしか興味がないのである。

バフェットのデスクにはインターネットもない。ブルームバーグやロイターのような株式市場の動向を常時伝える情報端末もない。

あるのは、企業の年次報告書や『ムーディーズ・マニュアル』『スタンダード&プアーズ・マニュアル』といった投資資料ほか、『ウォール・ストリート・ジャーナル』『フィナンシャル・タイムズ』などの新聞、『アメリカン・バンカー』『エディター&パブリッシャー』といった業界誌ばかり。日本でいえば、有価証券報告書や『会社四季報』のほかに『日経新聞』『週刊ダイヤモンド』などを毎日読んでいるのである。

バフェットの凄さは、その集中力にある。『スノーボール』の著者アリス・シュローダーはインタビュー中、バフェットの集中するエネルギーが強烈過ぎて、自分が四六時中テストを受けている感覚に陥り、緊張感で精神が異常をきたしそうになったという。

バフェットは特別な情報に基づいて投資しているわけでもない。皆と同じように新聞や雑誌に載る公開情報をもとに投資をしている。違うのは公開情報の中から、皆が気づかない企業の潜在的な価値を見つけ出すことなのだ。

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