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紙一枚からの“神業”! リアルすぎる「タコ」の切り絵ができるまでを聞いた

1/9(水) 17:30配信

FNN PRIME

思わず見惚れる…美しいタコ

描線を紙から切り抜いて絵を作り上げていく、切り絵。

趣味として始めた切り絵作品をツイッターに投稿し、多くのユーザーを魅了している「切り剣」さん(@kiriken16)をご存じだろうか?
中学生の息子を持ち、仕事と家事の合間に作品づくりに勤しむ女性だ。

【画像】 手に乗せた時の透け感がすごい!下書きも公開

2年前に取材した際は、タコクラゲを切り出す技を披露してくれたが(「話題の『美しすぎる切り絵』作者本人が実演!あの絵はこうして作られた」)、そんな切り剣さんが2018年を代表する作品として公開した「海蛸子(かいしょうし)」が再び大きな注目を集めている。

海蛸子とはタコの古い呼び方で、「海に棲むクモ」という意味だという。
一体どのような作品なのか、さっそくご覧いただきたい!

柔らかくうねるタコの体には細かい模様が描かれ、陰影や足が重なる部分からは奥行きが感じられる。
手に持って動かすと透ける足がぬるっとしな垂れ、吸盤が吸い付いて今にも動き出しそうだ。
どことなく漂う妖しい雰囲気が、神秘的な美しさを一層際立たせている。

繊細でありながら迫力もあるこの作品に、「タコってきれいだったんだなぁ」「立体感と躍動感がすごい…圧巻!」「これはもう生きている」「国宝級の切り絵技術もさることながら、デザインが素晴らしい」といった驚きと称賛のコメントが寄せられ、3万を超えるリツイート、10万以上の“いいね”を獲得している。(1月9日現在)

「紙を重ねたりはせず単純に一枚切り絵でどこまで表現できるか、持てる技術を総動員して作った今年一番の大作です」というが、1枚の紙で出来ていることに驚くとともに、1枚の紙で奥行きを出す技術とはどのようなものなのか?
「海蛸子」に込めたこだわりや切り絵に対する思いを切り剣さんに聞いた。

「グロテスク」と「かわいい」の融合

ーー今回、タコを作ろうと思ったのはなぜ?

蛸を選んだのは、以前より蛸というグロテスクでカッコいいモチーフに興味があり、今回のような立体感や奥行きを強調したい作品には打って付けのモチーフだと思ったからです。


高校生の頃から切り絵制作を始めたという切り剣さん。
ここ数年の作品を見てみると、クラゲ、リュウグウノツカイ、オウムガイなど海洋生物をモチーフにしたものが多いが、「可愛いものや綺麗なものよりも、ちょっと不気味で神秘的な実在の生き物が好きなので、気が付いたらこのようなモチーフが多くなっていました」とのこと。


ーー切り絵のデザインはどのように考えている?

紙の裏にシャープペンで下書きをして、その通りに切り抜いています。
下描きを描く時は、モチーフにしたい生き物のさまざまな角度からの画像をとにかくネットなどで集めます。
1枚の写真その物をそのまま参考にするのではなく、複数の写真を参考にしながら自分なりに1枚の絵にまとめていく感じです。
今回、蛸の吸盤や頭に花柄のレース模様を描きましたが、実際の蛸にはそのような模様はありません。普通に切るよりも楽しいかなと思って入れてみました。


ーー道具はどんなものを使っている?

NTカッターのD-400というデザインナイフ(替え刃は30°)を愛用しています。
カッターマットはオルファのカッターマットの茶色い面を使っていますが、作品によってはプラスチックの下敷きを使用したりもします。
紙は、ペーパークラフトをやっている人がよく使っている「タント紙」を使用しています。コピー用紙よりも厚く画用紙より薄い、硬すぎず切りやすい紙です。

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最終更新:1/9(水) 17:30
FNN PRIME

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